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The Small Song Cycles : Markus Schafer(T)Meniker(Fp)

Schubert (1797-1828)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
PAS1084
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ラ・プティット・バンドとの共演でおなじみ
マルクス・シェーファーがシューベルトを歌う


シューベルトは良く知られる大規模な歌曲集以外にも多くの小さな歌曲集を作曲・出版しています。これらの「ミニチュア・サイクル」の中には、異なる時期に書いた作品をシューベルト自身がテキストの関連性などに基づいてまとめたものもあります。個々に単曲の作品として演奏されることがほとんどですが、このアルバムは1つの流れに沿って大きな歌曲集として聴けるように構成されています。
 マルクス・シェーファーは1961年生まれのドイツのリリック・テノール。オペラ、オラトリオ、リートと幅広く活躍、ラ・プティット・バンドとの共演でも知られています。ハノーファー音楽大学で声楽の教授を務めています。(輸入元情報)

【収録情報】
シューベルト:
● 5つの歌 Op.5(憩いなき愛 D.138/恋人の近くに D.162/漁師 D.225/最初の喪失 D.226/トゥーレの王 D.367)
● 3つの竪琴弾きの歌 Op.12, D.478(孤独に身を委ねる者は/涙を流しながらパンを食べたことのない者/家々の門辺に歩み寄って)
● 4つの歌 Op.59(あなたは私を愛していない D.759/美と愛がここにいたことを D.775/君はわが憩い D.776/笑いと涙 D.777)
● 3つの歌 Op.65(双子座に寄せる舟人の歌 D.360/さすらい人 D.649/ヘリオポリスより「I 冷たい風の北国で」 D.753)
● 3つの歌 Op.80(月に寄せるさすらいの歌 D.870/臨終を告げる鐘 D.871/戸外にて D.880)
● 4つのリフレインの歌 Op.95, D.866(ちがい/君のそばにいるときだけ/男はたちの悪いもの/この世の幸福)


 マルクス・シェーファー(テノール)
 ツヴィ・ メニカー(フォルテピアノ)

 録音時期:2018年11月29日〜12月3日
 録音場所:ブライバッハ、コンツェルトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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「シューベルト時代の歌唱スタイル」による三...

投稿日:2021/07/18 (日)

「シューベルト時代の歌唱スタイル」による三大歌曲集の録音を完成したマルクス・シェーファーがパートナーを換えて、それ以外のシューベルト歌曲を録音したアルバム。作曲者の生前に出版された際に、一緒にまとめられた数曲ごとのツィクルスになっているが、「竪琴弾きの歌」3曲はもとより、Op.5の5つのゲーテ歌曲もしばしばこの順で録音されており、選曲そのものは特に目新しいものではない。このディスクの目玉は何と言っても歌い方そのもの。有節歌曲はメロディーが戻ってくるたびに違うし、ヴァリアントや装飾が多数、至る所で譜面通りに歌わない。シューベルトの多くの歌曲を創唱したバリトン歌手(ハイ・バリトンでテノール用の『冬の旅』も原調のまま歌ったという)ヨハン・ミヒャエル・フォーグルがこういうスタイルで歌ったことは確かなようだが、すべての曲で彼の歌った譜面が残っているわけではなく、実行は演奏者のファンタジーとデリカシー頼りだ。実は私もシェーファーの三大歌曲集第一作『美しき水車小屋の娘』ではあまり納得できなかった。けれども、これは特に曲との相性が悪かったようだ。演奏者の考証と演奏経験の積み重ねに加えて、私も慣れてきたせいで、しだいに面白さが分かってきた。リーフレット所収の演奏者たちのインタヴューによると「竪琴弾きの歌」はフォーグル版の譜面が残っているようだが、かつては「改悪」と非難された劇的なこの版も悪くない。有節歌曲の「漁師」D.225などはいかにもという感じだし、「トゥーレの王」D.367も終盤、全く楽譜と違うが、これはこれでありだ。 選曲に目新しさはないと述べたが、最後の「4つのリフレインの歌」Op.95がまとめて歌われるのは珍しい。「見分け」D.866-1と「男はたちの悪いもの」D.866-3は女の子用の歌詞で、男声歌手が歌うことはまずないからだ。この2曲でのシェーファーの「男の娘」ぶりは痛快。音大教授でいかにも謹厳そうな人だが、こんなお茶目なところもあるとは意外。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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