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Prokofiev Symphonies Nos.1, 3, Romeo & Juliet(Highlights), Janacek Sinfonietta, Hindemith, etc : Abbado / London Symphony Orchestra (2CD)

Prokofiev (1891-1953)

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4806611
Number of Discs
:
2
:
Australia
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ヤナーチェク、プロコフィエフ、ヒンデミット(2CD)
アバド&ロンドン交響楽団


アバドがキャリア初期におこなった一連のデッカ・レコーディングの中でも特に注目されていたのが20世紀の作品でした。今回、オーストラリア・エロクエンスから登場する2枚組アルバムは、かつてデッカから発売された「ヴェーバーの主題による交響的変容&シンフォニエッタ」、「ロメオとジュリエット&道化師」「プロコフィエフ:交響曲第3番、第1番」という3枚のLPに収められていた演奏で構成されています。

【若き日のアバドによる快演】
当時のアバドのスタイルは、率直でキビキビとしたもので、後年と違ってそれほど歌いまわしにはこだわっておらず、ここでの作品群ではそうした要素がプラスに働いたという面もあるようです。
 たとえばヤナーチェクのシンフォニエッタでは、ベルリン・フィルとの再録音盤が、レガートを重視した重めの演奏だったのに対し、このロンドン響盤は、体操協会からの委嘱作品という性格にふさわしい切れの良さとリズムの鋭敏さを大切にしたものとなっています。
 『ヴェーバーの主題による交響的変容』も同様で、再録音盤に較べて身軽なロンドン響盤は、ヒンデミットらしいエッジの効いた表現が聴きものと言える仕上がりです。
 『ロメオとジュリエット』は、ベルリン・フィルとの再録音盤では収録曲数も多く、ドラマティックな起伏も大きい演奏が聴けましたが、ロンドン響盤では、プロコフィエフのリズム的要素に注目したかのような活気に満ちた演奏と選曲で一気に聴かせてくれるのが面白いところです。『道化師』と交響曲第3番での鋭利なダイナミズム、『古典』での優雅な表現も楽しい聴きものとなっています。(HMV)

【収録情報】
1. ヤナーチェク:シンフォニエッタ
2. ヒンデミット:ヴェーバーの主題による交響的変容
3. プロコフィエフ:交響曲第3番ハ短調 Op.44
4. プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調 Op.25『古典交響曲』
5. プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』Op.64より
6. プロコフィエフ:組曲『道化師』 Op.21bisより

 ロンドン交響楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 録音時期:1966年(5,6)、1968年(1,2)、1969年(3,4)
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール(1,2,5,6) ロンドン・オペラ・センター(3,4)
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Track List   

Disc   1

  • 01. Allegretto - Allegro - Maestoso
  • 02. Andante - Allegretto - Maestoso - Tempo I - Allegretto
  • 03. Moderato - Con moto - Prestissimo - Tempo I - Moderato
  • 04. Allegretto - Adagio - Presto - Andante - Presto - Prestissimo
  • 05. Andante con moto - Maestoso - Tempo I - Allegretto - Allegro - Maestoso - Adagio
  • 06. Allegro
  • 07. Turandot (Scherzo)
  • 08. Andantino
  • 09. Marsch
  • 10. Moderato
  • 11. Andante
  • 12. Allegro agitato
  • 13. Andante mosso

Disc   2

  • 01. Allegro
  • 02. Larghetto
  • 03. Gavotta (Non troppo allegro)
  • 04. Finale (Vivace)
  • 05. The Montagues and the Capulets
  • 06. Morning Dance
  • 07. The quarrel
  • 08. The fight
  • 09. Dance with mandolins
  • 10. Dance
  • 11. Aubade
  • 12. Dance of the Maids from the Antilles
  • 13. Death of Tybalt
  • 14. The Buffoon & his Wife
  • 15. Dance of the Wives
  • 16. The Buffoons kill their Wives
  • 17. Dance of the Buffoons' Daughters
  • 18. In the Merchant's Bedroom
  • 19. The Young Wife becomes a Goat
  • 20. The Burial of the Goat
  • 21. Quarrel between the Buffoon and the Merchant
  • 22. Final Dance

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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私がクラシック音楽を聴き始めてすぐに颯爽...

投稿日:2013/07/07 (日)

私がクラシック音楽を聴き始めてすぐに颯爽と若き指揮者アバド演奏のものがLPでもリリースされメキメキ頭角を現してやがてBPOのシェフにまで登り詰めたわけですが途中大病を経て回復後今や80歳に達して後進指導にも当っているとの事です。アバド演奏は独墺大作曲家のシンフォニー等でも一定の評価を得てはいましたが意外とロシア等ローカル物やマイナー物に結構その腕前本領を若い頃から発揮していました。本盤はそうした若きアバド33歳の頃、彼にとってファースト正規録音である1966年LSOを振った演奏のバレエ音楽「ロメオとジュリエット」抜粋版9曲(トータルタイム28’45)はやや運びが重い感じがしました。有名な冒頭曲「モンタギュー家とキャプレット家」(タイム5’35)にしても葛藤する雰囲気をテンポの緩さで表しているのでしょうか。しかし、他の曲ではちょっとした旋律の歌わせ方に新星らしさ・・・ロシア物をイタリア人が演奏するというセンス・スタンスも含めて・・・が発見されます。後年1996年にはBPOを指揮しての20曲抜粋で収録(トータルタイム68’11、内「モンタギュー家とキャプレット家」は4’51)されておりバレエ全曲と組曲版双方から重要な音楽をセレクト、ほぼ物語の進行に沿った形で並べているそうでアバドのプロコフィエフへの拘りも見られます。次に1966年録音の「道化師」はそんなにポピュラーな作品ではありませんがプロコフィエフにとって上演された最初のバレエ作品らしく本盤ではやはり9曲(トータルタイム26’04)が選ばれています。演奏の方は他と正直聴き比べもしていませんがプロコフィエフらしいリリシズムとグロテスクさを純粋に表現して素直に聴き流せる感じでもあり私には「拾い物」ではありました。次に1969年にやはりLSOを振って録音した交響曲第1番「古典交響曲」(タイム@3’50A4’10B1’30C4’15)は最終楽章を除いて若干速めに進めてキビキビした雰囲気を出してはいますがマァこんな処でしょう。彼は後年1986年ECOを指揮してこの「古典交響曲」を再録(同@4’13A3’45B1’21C3’53)しております。それと交響曲第3番(同@13’19A7’20B7’40C6’13)は最初の楽章スタートは聴き様によってはモタモタしている感じがしましたが元々この楽章自体時間的に長いせいもあるのでしょうか、戦闘的な感じは出ています。第2楽章の繊細な叙情と幻想的な雰囲気に続いて第3楽章からは調子が上がって行き最終楽章クライマックスでは鮮烈で迫力のある演奏がダメ押しで全体好印象を残します。やはりLSOを指揮した1968年録音のヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」(同@4’09A7’38B4’03C4’32)も余り私は他の演奏を知らないのですがウェーバーのピアノ連弾「8つの小品」、「6つのやさしい小品」、「トゥーランドット」からのテーマを各楽章に割り当てて変奏させた曲で前半冒頭は土俗的なティンパニーから勢いついてパワーフルに進めて少々の管楽器の危うさも何のその。まぁ暑苦しさが晩年のアバドから想像もつきません。後半は雰囲気的に「水いり」して後スピード感溢れた感じでテンションを上げていくアバドのバトンテクニックの冴えで聴き取れます。この曲も再録されておりそれは1995年BPOとの演奏(同@4’05A7’12B4’04C4’30)であります。併録のヤナーチェツク「シンフォニエッタ」(1968年録音、タイム@2’36A5’46B5’09C2’49D7’23)は全体的には歌う叙情センスはアバドらしいのですが全体やや大人しい感じでオーケストラ性能が追いついていない様にも聞えました・・・参考までにこの「シンフォニエッタ」再録は1987年BPOを振ったもの(同@2’16A5’45B5’05C2’58D6’55)であります・・・。HMVレビュー通り若き頃のアバド演奏の聴き様では面白い曲をまとめた素晴らしいランクの2CDと思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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アバドがプロコフィエフの交響曲第3番をど...

投稿日:2012/12/28 (金)

アバドがプロコフィエフの交響曲第3番をどう指揮しているのか、が最大の興味だったのですけど、個人的にはもっと攻めて欲しかったかなぁ。大半を再録してますけど、基本的な解釈は大きく変わっていませんね。いずれもバランスがとてもよい演奏です。

小田春永 さん | 東京都 | 不明

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