Books

14歳から考えたい 優生学

Philippa Levine

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784799109946
ISBN 10 : 4799109944
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

前世紀、世界各地で政治をまきこむ運動となった優生学。その短くも変化にとむ歴史をひもとき、優生思想の呪縛がいまだに私たちをとらえてはなさない実態を明らかにする。自分をとりまく「世界」がどんな難題をかかえているか。それはなぜ起こり、どうしたら解決できるのか。知るだけで自分も世界も変わる。オックスフォード大学出版局「ベリー・ショート・イントロダクション」シリーズ第2弾。

目次 : 1 優生学の世界(科学的起源と社会的起源/ 優生学と社会改革 ほか)/ 2 優生学と知能(精神薄弱の定義と分類/ 社会環境の変化と知能 ほか)/ 3 優生学と生殖(生殖を奨励する/ 生殖と積極的優生学 ほか)/ 4 格差と優生学(民族衛生と、国家の概念/ 性別/ジェンダー ほか)/ 5 一九四五年以降の優生学(ニュルンベルクの医師裁判とその影響/ 人口抑制 ほか)

【著者紹介】
フィリッパ・レヴィン : 米国テキサス大学オースティン校教授。大英帝国史、科学・医学史、ジェンダー史の分野で執筆してきた女性研究者

斉藤隆央 : 1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー研究職勤務をへて現在はおもに科学ノンフィクションの出版翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 崩紫サロメ

    オックスフォードのA very Short Introductionシリーズ、いつからかこういう邦題になり、平易な言葉を用いた翻訳になっている。19世紀後半の優生学の成立から現代まで。20世紀前半の広域な断種は、貧困層やマイノリティが対象となり、そこには道徳的問題が紐付けされ、男女の非対称性があった。1945年以降ナチスが優生思想として行ったことへの批判が高まったが、戦後も多くの国で断種が行われており、断種されたのはマイノリティの女性であるという点は変わっていない。

  • jackbdc

    社会科の教科書のように歴史や事実を淡々と述べる本。初学者よりある程度の考えを持つ人に向いているだろう。通読により考えたのは、個人にも社会にも努力が求められれそうだという事。個人が腹落ちするためには時間をかけて地道な思考実験を繰り返さないといけない。社会も弱者が安心して生きられる仕組み作りが必須。本書には優生学的な命の選択を造園業者の”間引き”作業に喩える話があった。メリトクラシー社会で生存競争を繰り広げる我々が、すべての人命の尊さ本心から信じる世の中は訪れるのだろうか?この種の問いは未来永劫続きそうだ。

  • ささやか@ケチャップマン

    優生学の名のもとにどのような施作がなされてきたのかを概略的に記述しているので、そういう意味では価値があるが、それ以上を求めるとなるとどうなんだろう。優生学的思想の系譜を持つ政策を、現代においてどのように評価するかや、過去の優生学では女性に生殖の役割を強いる側面があったが、科学技術が発展した未来において女性が生殖の役割から解放されたような場合には、優生学思想はどのような変容が考えられるか、現代において優生学はどのように生き残っているかを知りたかったが、そういう面は希薄だった。

  • Go Extreme

    優生学の世界:科学的起源と社会的起源 さまざまな優生学 優生学とナチズム 優生学者 優生学と科学と文化 優生学の教育 宗教 優生学への抵抗 優生学と知能:精神薄弱の定義と分類 社会環境の変化と知能 知能テストの起源 集団での実施へ 教育と隔離 道徳的危険 人種と知能  優生学と生殖:性教育 人工授精 避妊 中絶 安楽死 断種と法廷 断種への反対 格差と優生学:民族衛生と国家の概念 ジェンダー 階級 人種 人種の混合 移民  一九四五年以降の優生学:ニュルンベルクの医師裁判とその影響 人口抑制 人種と遺伝学

  • yoshichiha

    「自分たちと異なる存在」を、「劣ったもの」として捉え排除しようとする、という意思がまず原初にあり、それを「宗教的にではなく」「科学的に」正しいこととして訴える、ということのために、遺伝の仕組みを捻じ曲げて使ったのが、近現代社会における優生学、ということなのだなと改めて思った。 そもそも、遺伝の仕組みを誤って理解していること、社会ダーウィニズム・進歩主義の誤りの部分を目的としていることなど、優生学の考えの誤り、というのはときどき反芻しておきたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items