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でんでんむしのかなしみ

Nankichi Niimi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784477010236
ISBN 10 : 4477010230
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

話題の作品、渾身の絵本化!
美智子皇后がIBBY世界大会でのビデオ講演で「何度となく、思いがけない時に私の記憶によみがえってきた」作品として触れられた新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」を初め、心にしみる作品を絵本にしました。

【収録作品】
〈詩〉一年生詩集の序
でんでんむしのかなしみ
里の春、山の春
木の祭り
でんでんむし

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mukimi

    がん終末期医療勉強会で話題に。その際は死を前にして人は自分の孤独と悲しみに気づくと解釈したが、本書を手にして「あなたばかりじゃありません。わたしの背中にもかなしみがいっぱいです」という友達のでんでんむし達のあわあわした水彩画を眺めていると、これは悲しみの話ではない、決意と優しさの話だと思えた。私は今かけがえない若さと健康を持ち、悲しみを押し殺し立ち上がることができるけれど、これから先立ち上がれないほど辛い時そして辛い人に寄り添いたい時思い出すだろう。「わたしはわたしのかなしみをこらえていかなきゃならない」

  • mint☆ 現在ログイン率低下

    『ごんぎつね』『てぶくろを買いに』の作家さん。普段絵本は読まないけれど、これはいつか読みたいなと思っていて手に取った。表題作を含めた5編。背中の殻の中には悲しみが詰まっていることに気付いてしまったでんでんむし。でもそれは自分だけではないと気付かされる。哲学的な本でした。意外と文字数も漢字も多い。どちらかというと大人向け?想像していたのとは違っていたけれどとても良かった。絵も雰囲気があって素敵。

  • ちゃちゃ

    背負いきれないかなしみを、人は誰もが背負っている。でも、かなしみの渦中にあるとき、人は自分のかなしみしか見えない。けれど、でんでんむしが友達を尋ね歩いて気づいたように、誰もがかなしみを抱えながら生きている。その事実を知ったとき、私たちはその姿に勇気づけられ、励まされる。かなしみの中身は人それぞれに異なっても、それを背負って生きてゆくのは自分しかいない。嘆くよりも、祈ろう。どうか、明日もかなしみに負けずに、みんなとともに生きてゆけますように。どうか、今日もかなしみをこらえる強さを私にも授けてくださいと。

  • めしいらず

    生涯ベスト本。もう何度読んだだろう。そうと気付かない内に背負い込み、ふとした拍子に気付く悲しみ。誰のものでもない、自分だけしか知らない悲しみ。誰もがみんな持っていて、ただ1人でそっと堪えている悲しみ。決して自分のそれだけが特別じゃない。だから人は、誰かの助けを期待しないで自分なりにそれと向き合うことを、心穏やかに受け入れ静かに堪えることを、回り道しながら少しずつ学んでいく。侭ならぬ日々に膝が折れそうになるたび、この極めて簡素な作品が、そっと背中を押してくれる。覚悟を優しく促し新たに一歩踏み出させてくれる。

  • miyumiyu

    お気に入りさんの感想で気になって。短いお話だが深い。悲しみで一杯になった時、ともすれば自分だけが不幸だと思ってしまう。でも、みんなそれぞれの悲しみを背負って生きている。いや、それでも生きていかなければいけない。そんな強さも感じる。他の話も、お母さんが子供に優しく教えてあげる、愛と温かみに溢れている。「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」も。新美南吉自身が、幼少の頃に母を亡くし、病気で短い生涯を閉じた。もっと生きたかっただろう…だからこそ、あんなに優しく愛に満ちた文なのだと思った。

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