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Zaide : Harnoncourt / CMW, Damrau, Schasching, Schade, F.Boesch, Scharinger, etc (2006 Stereo)(2CD)

Mozart (1756-1791)

User Review :3.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
82876849962
Number of Discs
:
2
Label
:
Dhm
Format
:
CD
Other
:
Live Recording,Import

Product Description

ザルツブルクでのモーツァルト・イヤー記念演奏会を皮切りに、チューリヒ歌劇場での『偽りの女庭師』、アン・デア・ウィーン劇場での『ルーチョ・シルラ』と『第一戒律の責務』、ウィーンでの『解放されたベトゥーリア』、ザルツブルク音楽祭での『フィガロの結婚』『皇帝ティートの慈悲』など、モーツァルトの比較的知られざる作品を中心に獅子奮迅の活躍を続けるアーノンクール。そうした中で、今年3月にウィーンで演奏会形式として上演されて大きな評判となった歌劇『ツァイーデ』のライヴ録音が早くも登場します。

・トルコの宮廷を舞台にした未完のオペラ『ツァイーデ』
歌劇『ツァイーデ』は1779年〜80年にかけて作曲されたとされますが、作曲の動機については不明確で、ちょうどこの時期にシカネーダーらがザルツブルクを訪れていることから、彼らのために作曲しようとしたというのが通説となっています。この作品は分類上、ジンクシュピールとされますが、このようなカテゴリーの作品は宮廷の正統的な演奏ではなく、シカネーダーのような旅回りの一座が上演するのが常でした。モーツァルトも当時流行の音楽と地の台詞を用いた手法をマンハイム滞在中のザイラーの『メデーア』(ゲオルク・ベンダ)をきっかけに知ったのだそうです。この作品は後のジングシュピールの傑作である『後宮からの逃走』との共通点も多いのは一目瞭然。作品自体は前述したように未完で、各曲をつなぐ台詞が書き込まれておらず、後にフリーベルトを底本としてシャハトナーが手を加えています。楽譜もモーツァルトの死後に発見されており、生前に演奏されたかどうかは明らかではなく、最後の『愛としい人よ泣かないで』の4重唱のあとに実際どのような音楽がおかれる予定であったかどうかも不明。また、序曲も不明であるために、他の作品から借用されることもあります。

・アーノンクールにとっての初録音
アーノンクールは、テルデック時代にモーツァルトの主要オペラ11曲の全曲録音を実現していますが、この『ツァイーデ』は含まれていなかったため、今回のライヴ録音が初録音となります。アーノンクールのオペラ上演には欠かせないアントン・シャリンガー、ミヒャエル・シャーデらを軸に、ディアナ・ダムラウやフローリアン・ベッシュら若手歌手を起用し、語り部分の台本がないため、劇の進行を説明する語り役に、オーストリアの人気俳優であるトビアス・モレッティを登用して、この未完のオペラのリヴァイヴァルに成功しています。
 序曲に代わって、アーノンクールはモーツァルトの交響曲第32番を演奏しています。

・モーツァルト:歌劇『ツァイーデ』 K.344/336b
[未完のジンクシュピール]

 ディアナ・ダムラウ(Sp)[ツァイーデ]
 ミヒャエル・シャーデ(T)[ゴーマッツ]
 フローリアン・ベッシュ(Br)[アラツィム]
  ルドルフ・シャシュニック(T)[スルタン・ソリマン]
 アントン・シャリンガー(Bs)[オスミン]
 トビアス・モレッティ(語り)

 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)

 録音:2006年3月11日&12日、ウィーン、ムジークフェラインザール[ライヴ]

Track List   

Disc   1

  • 01. Damrau, Diana - Zaide Kv 344 (singspiel In 2 Akten
  • 02. Ouvertuere
  • 03. Jetzt Horen Sie Doch Auf! (1. Akt)
  • 04. Brueder, Lasst Uns Lustig Sein
  • 05. Unerforschliche Fuegung!
  • 06. Dieser Ohnmaechtige, Kraftlose, Matte Gomatz
  • 07. Ruhe Sanft, Mein Holes Leben
  • 08. Rase, Schicksal, Wuete Immer
  • 09. Zaide Hat Ihn Natuerlich Heimlich Beobachtet
  • 10. Meine Seele Huepft Vor Freuden
  • 11. Die Beiden Haben Ein Glueck
  • 12. Herr Und Freund, Wie Dank' Ich Dir!
  • 13. Und In Allaziim Entbrennt Nun Auch Ein Kampf
  • 14. Nur Mutig, Mein Herze
  • 15. Zaide Ist Jetzt Wieder Dazugekommen
  • 16. O Selige Wonne

Disc   2

  • 01. Und Wie's Der Teufel Halt So Will (2. Akt)
  • 02. Zaide Entflohen!
  • 03. Natuerlich Ist Auch Soliman, Wie Alle Reichen
  • 04. Wer Hungrig Bei Der Tafel Sitzt
  • 05. Fuer Soliman Ist Der Fall Klar
  • 06. Ich Bin So Bos' Als Gut
  • 07. Jetzt Wird Es Eng Fuer Zaide
  • 08. Treulos Schluchzet Philomele
  • 09. Jetzt Dreht Sich's Um: Zaide Weint, Schluchzt, Kla
  • 10. Tiger! Wetze Nur Die Klauen
  • 11. Allazim Stosst Ins Gleiche Horn
  • 12. Ihr Maechtigen Seht Ungeruehrt
  • 13. Das Letzte Quartett!
  • 14. Freundin, Stille Deine Traenen
  • 15. Und Hier, Am Tiefsten Punkt Des Konflikts

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アーノンクールの演奏は、今までの一連のモ...

投稿日:2006/09/05 (火)

アーノンクールの演奏は、今までの一連のモーツァルト演奏と較べると、強引な教条主義的解釈はやや薄らいだが、優雅さや愉しさが欲しい気がする。歌手陣も発音や発声の面で音楽性が不足している。ゾーリマンとオスミンのアリアでは、ゾーリマンは太守の権威を強く意識し、オスミンはブッファの味わいを出そうとそれぞれに荒々しく激しい声を出すが大げさで下品になり、耳に快いとはいえない。なお、ダムラウとシャーデには今後の成長を期待したい。

佳田玲奈 さん | 京都府 | 不明

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