Wachigaya Itosato Kyou Onna Tachi No Bakumatsu

男はんの夢のためやったら
おなごは死んでもええのどすか
― ほんまにそう思うんやったら、
斬られて本望や

【解説】
歴史が大きく変わろうとしている渦の中で、大義をもって都を守り、そして恐れられた新選組の姿を女性の視点で描いた愛の物語が誕生した。背景となるのは、結成当初の彼らにとって最も重要な事件 ―― 筆頭局長であった芹澤鴨の暗殺に隠された謎。幕末の京都で、花街の「美」と、儚い夢の「哀」が交錯する。
原作は浅田次郎の同名小説「輪違屋糸里」。新選組副長・土方歳三に想いを寄せる島原輪違屋芸妓・糸里。平山五郎との愛に翻弄される桔梗屋芸妓・吉栄。芹澤鴨とお梅。幕末の京の花街に生きる3人の女性たちが愛したのは、奇しくも新選組の武士たちだった。
主人公、島原輪違屋の芸妓・糸里を演じるのは、『ソロモンの偽証 前篇・事件／後篇・裁判』で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた藤野涼子。土方歳三には『赤い糸』で同賞を受賞した若手実力派俳優・溝端淳平。そして吉栄を松井玲奈、平山五郎を佐藤隆太が熱演。芹澤鴨には塚本高史、愛人お梅を田畑智子が演じた。更に橘炎鷹、新妻聖子らが脇を固め、松平容保役の榎木孝明と甘味処隠居役の石濱朗が特別出演をしている。
監督はTVシリーズ「鬼平犯科帳」など、人間ドラマと時代劇を融合させる名手・加島幹也。製作陣には、日本アカデミー賞の受賞経験者、江原祥二（撮影）・杉本崇（照明）・松宮敏之（美術）らが集結。唯一無二の映像美で、京の街と時代背景を再現した。時代劇になくてはならない殺陣は、東映剣会の清家三彦が担当している。

＜仕様＞
2018年日本／COLOR／本編116分（予定）／片面2層／1.主音声：ドルビー5.1ch／16：9 LB（シネスコ）

＜特典＞
●映像特典
◆プロモーション映像（予定）
◆イベント映像（予定）

※仕様・特典等は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。

＜スタッフ＞
原作：浅田次郎『輪違屋糸里（上・下）』（文春文庫刊）　　
監督：加島幹也　　
脚本：金子成人、門間宣裕、加島幹也

＜キャスト＞
藤野涼子　溝端淳平
松井玲奈　佐藤隆太　／　新妻聖子　工藤堅太郎（友情出演）
石濱朗（特別出演）　榎木孝明（特別出演）　田畑智子　塚本高史

＜ストーリー＞
幕末の京都。花街で＜島原輪違屋＞に身を置く、芸妓糸里（藤野涼子）。糸里が淡い恋心を抱くのは、新選組の土方歳三（溝端淳平）だった。糸里とは仲の良い桔梗屋の芸妓吉栄（松井玲奈）は芹澤の腹心の平山五郎（佐藤隆太）と恋仲で、初期の新選組には、近藤勇と芹澤鴨（塚本高史）という二人の局長が存在していた。両派は対立を深めていくが、それは「百姓」と「武士」という決して超えられない壁でもあった。やがて持ち上がる芹澤鴨暗殺計画。男たちの抗争の陰で翻弄されていく糸里、吉栄、そして芹澤の愛人お梅（田畑智子）。彼女たちは一体何を見て、何に殉じるのか。そして最後に下した決断とは…。

劇場公開：2018年12月15日（G）

発売元：東映ビデオ株式会社
販売元：東映株式会社
©2018銀幕維新の会／「輪違屋糸里」製作委員会