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逆説の日本史 6(中世神風編)

Motohiko Izawa

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094020069
ISBN 10 : 4094020063
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2002
Japan

Content Description

「神国」ニッポンは元冦勝利の“奇蹟”により何を失ったのか?!鎌倉幕府滅亡の背景を掘り起こしながら、責任の所在が曖昧で、危機管理能力が欠落しているという現代日本の病巣の淵源を明らかにする。昨今の有事論争をまつまでもなく、この国の今を生きるものにとって示唆的な警世の書、待望の文庫化。

目次 : 第1章 鎌倉以前の仏教編―日本における仏教伝来の特殊性/ 第2章 浄土門の聖者たち編―平安後期に流行した「極楽浄土」信仰/ 第3章 道元と日蓮編―昭和のファシストが心酔した「日蓮サイクル」の虚と実/ 第4章 元寇と日本人編―危機管理なき防衛意識を決定づけた“勝利体験”/ 第5章 後醍醐天皇の野望編―「河内の土豪」楠木正成を結び付けた朱子学思想/ 第6章 後醍醐天皇の新政編―権力と責任を分散させる伝統的システム

【著者紹介】
井沢元彦 : 作家・1954年愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。以後作家活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    ここでは鎌倉時代の仏教と元寇、後醍醐天皇についての話が主体となっています。特に道元と日蓮の項では、石原莞爾、北一輝、井上日召らを日蓮宗と結びつけています。元寇の項ではやはり戦時中の「神風」体験と日本人の防衛意識を関連付けています。後醍醐天皇のところでは、「権力と責任を分散させる伝統的システム」ということでの分析で面白い視点だと感じました。

  • Shoji

    井沢元彦さんの論考は明快である。元寇の解説において、今の日本人がいかに平和ボケしているかを書いている。戦後の平和は「平和憲法によって守られた」のか、「安保と自衛隊があったから守られた」のかについて書いている。前者は日本においてのみ適用される憲法であり、尖閣や竹島の領有を主張する国では適用されない憲法である。戦争放棄と自衛放棄を取り違いしてはいけないと論説している。この本が書かれたのが1996年、今もって全く解決していない。

  • 優希

    仏教と元寇の謎についてです。前半は仏教についてわかりやすく語られていました。それぞれの布教者と教えや繋がりが理解しやすいです。また元寇の勝利は島国であったことが要因なのですね。鎌倉武士の奮闘があったのも要因であるわけですから、「神風」だけが原因ではないのですね。興味深い史観でした。

  • 金吾

    仏教の部分は知らないことが多いので参考になる話が多々あり良かったです。元寇の勝利により軍事への蔑視がますます宿痾になったという説は面白いなあと思いました。

  • ころこ

    前半に鎌倉仏教の歴史が論じられています。特に法華経の満洲国成立に対する影響と、正反対にいるようにみえる宮沢賢治が法華経の影響で繋がっている様にみえるというのは、単に鎌倉時代の仏教というだけではない、重要で大きな問いかけでした。シリーズ中、度々エビデンス主義が批判されています。現在の流れに逆行しているようにみえるものが、その問題点を突き、しかもそれはエビデンス主義が強くなる前に前もって行われていたという、真理に到達しているようにみえるところが凄いところです。

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