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逆説の日本史 18 幕末年代史編 1

Motohiko Izawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093798310
ISBN 10 : 4093798311
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan

Content Description

「日本は前触れなしに突然やってきたアメリカのペリーという乱暴な男に強引に開国させられた」。これが日本人の持っている歴史認識だ。しかしこれは正確ではない。ペリーが「強引」だったのは本当だ。だが「突然」では決してない。それどころか、アメリカは実に慎重に紳士的に粘り強く交渉を続けていたという事実がある。アメリカを激怒させた幕末の「日本外交」。

目次 : 幕末から維新へ・『前史』としての日米交渉史(オランダ国王開国勧告を拒絶した幕府の思惑/ 日本外交は「嘘つき」で「二枚舌」と喝破したペリー)/ 幕末激動の十五年(一八五四年編―日米和親条約締結で意識的に行なった誤訳/ 一八五五・五六年編―「徳川の終わり」を印象づけた安政の三大地震/ 一八五七年編―「倒幕の大功労者」ハリスは何をしたか?)

【著者紹介】
井沢元彦 : 作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。現在は執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ひろき@巨人の肩

    幕末編Audiobook配信開始。書籍の構成も変わり、掲載される史料が大幅に増えた点が良い。本巻はニ部構成で、一部は幕末前史としてペリー来航時の日本/アメリカ双方の交渉戦略を日本/アメリカ双方の視点から分析。言霊思想による先送り主義が「ペリーは突然やってきた」と現代日本人を誤認をさせる。第二部は幕末年代史編と称して1854年から1年単位で史実を追う。国益を逸した愚策は日米和親条約と金流出を招いた円ドル交渉。安政の三大地震が徳川の終わりを印象づけ、正気の歌、日本外史により庶民にまで尊王思想が広がる。

  • ころこ

    幕末における対米関係は単なる歴史の叙述ではなく、著者の問題意識は敗戦、そして現在における対米関係と連続している。当然、そこで対応した幕府の役人たちの官僚制組織の弊害は、戦前の軍隊の官僚制、現在の政治家を含めた国家の意思決定機関の機能不全を意識したものになっている。言霊信仰と朱子学による日本人の現実に向き合わない性向は幕末でも決定的な判断ミスを招来し、また現在でも変わらないという。敗戦で切断した歴史観では現実に対応できない現在、江戸期からの連続でみる歴史観による洞察が示唆することは多い。

  • きたぴー

    丁寧かつ濃密に幕末前夜を描く、今回も大充実の一冊。一口に外国といっても、利害の一致があり得たアメリカやロシアと、ひたすら恥知らずの侵略を繰り広げるイギリス・フランスなど様々な立場があったと改めて認識。そんな国際認識の断絶や盲目をもたらした朱子学の害毒もだが、そもそも家光の時代に国際的孤立を選ばせたキリスト教の一神教・侵略主義の害毒と罪こそが本当に重いと思う。やはり宗教抜きで歴史は語れないのだね。朱子学&言霊による、本当に大切な真実から目を背け、必要な対策を講じれない我が国の欠点は、今の私達にも耳が痛い。

  • 金吾

    開国時の幕府の無能さが後の日本を苦しめたという話はわかりやすかったです。問題は現代も当時の幕府とあまり変わらないリーダーが多いことだろうなあと思います。

  • しーふぉ

    ペリー来航前後の外国との交渉がメイン。開国が金の流出を招いたのは事実だけど、問題は地銀に対しての外国とのレートではなくて、国内の金対銀のレートだったのではないかと思うんだけど・・・

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