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源氏物語はなぜ書かれたのか 角川文庫

Motohiko Izawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041000144
ISBN 10 : 4041000149
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan

Content Description

『源氏物語』には数々の謎がある。藤原氏全盛の時代に、敗者であった源氏を名乗る若者が女性にモテて、政治的にも藤原氏を圧倒する物語を、なぜ書くことが出来たのか。紫式部は藤原家の出で、主人である中宮・彰子の父親は藤原道長なのに。さらに奇異なのは、式部が『源氏物語』を書くことを奨励していたのは、道長その人なのである…。この謎を解明する鍵とは何か?『源氏物語』を深く、面白く読み解くための指南書。

目次 : 序章 平安時代を理解してこそわかる『源氏物語』真の姿/ 第1章 朝廷の“常識”を知らなければ読み解けない/ 第2章 なぜ多数作者説が囁かれるのか?/ 第3章 『源氏物語』誕生のキーマン、藤原道長の正体/ 第4章 怨霊信仰が『源氏物語』を生んだ/ 第5章 藤原氏から平氏へ―『平家物語』の誕生/ 第6章 鎮魂の書としての国文学/ 対談 歴史を動かしてきた原動力は何なのか?(上野誠×井沢元彦)

【著者紹介】
井沢元彦 : 1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBS報道局に入社。在職中の80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たす。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gonta19

    2011/11/25 Amazonより届く。2016/1/31〜2/3源氏物語が怨霊鎮魂の書である、といあ井沢説は以前別の作品でも書かれていたのを読んだことがある。文庫の帯に、これまでにない入門書、と書かれているが、入門書というのはちょっと違うだろう(笑)。巻末の国文学者、上野誠氏との対談が面白かった。学者さんも内心忸怩たる思いを抱えてることがよく分かった。

  • アルピニア

    貴族社会には「怨霊信仰」が根底にあり、「源氏物語」は藤原氏が自分たちが追い落とした天皇家と源氏の怨みを鎮めるために書かせた鎮魂の物語であるという説。平家物語、太平記も目的は鎮魂とのこと。能における面の役割についてはとても興味深かった。また、作家藤本泉氏の研究(引用文献の数、登場人物の人数とその再登場回数の分析など)を紹介して、源氏物語の多作者説を支持している。作者いわく、「歴史家+実作者視点の見解」を楽しむことができた。巻末の対談では、国文学者の上野誠氏との視点の違いが浮き彫りになっていて面白かった。

  • 瀧ながれ

    藤原氏全盛期に書かれた物語が、なぜ源氏の繁栄だったのか。源平合戦で源氏が勝ったあとに『平家物語』が語られたのはなぜか。…井沢氏おとくいの「怨霊鎮魂」をテーマにした、『源氏物語』解説書。完成までに複数の著作者の存在があったという論は、作家ならではの確信が読み取れる。

  • ちばと〜る

    いつもの伊沢節で言霊&怨霊信仰説で源氏物語の書かれた背景を解説〜う〜むと唸らせる説得力は流石ですね〜。でも源氏物語じゃなくて羅生門と平家物語と太平記が読みたくなっちゃう不思議な一冊でしたw冷泉帝が実在しているのに何故源氏物語に登場するのかは僕も気になってたので、スッキリ納得でした。源氏物語に関しては大和和紀『あさきゆめみし』しか読んでないので、田辺聖子訳でも読んでみっかな〜

  • しーふぉ

    藤原氏全盛の時代に何故、藤原氏のライバルが主人公となり活躍する物語が生まれたのか?という疑問はもっともな部分もあるのかと・・・怨霊鎮魂には???

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