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怨霊と鎮魂の日本芸能史

Motohiko Izawa

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784827909784
ISBN 10 : 4827909784
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan

Content Description

この世に未練を残して死んだ人間、あるいは恨みを呑んで死んだ人間の霊は、怨霊と化してこの世に祟りをなす。こうした怨霊信仰がいかに日本の芸能を発展させてきたかを検証。歴史を動かす日本人の原信仰を語る1冊。

【著者紹介】
井沢元彦 : 作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の1980年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とりもり

    恨みを残して死んだ人間の霊が怨霊となってこの世に祟りをなす。それを災いを起こしてから鎮魂するのではなく、その前に称揚して鎮魂するのが芸能の起こり。例えば、源氏物語は藤原氏に破れた源氏を、平家物語は源氏に破れた平家をそれぞれ鎮魂するための物語で、中でも琵琶法師がそれを語った平家物語が能などの演劇への道を拓いたとする。この説はなかなか興味深いが、講演録がベースのせいか重複が非常に多く、実際の中身は半分くらい。A級戦犯が靖国神社に祀られている理由が鎮魂にあるという説も説得力がなく、全体の評価は微妙。★★★☆☆

  • Yuri Mabe

    神道にも仏教にも怨霊信仰が根底にあり、怨霊ともなるべき人物を物語や舞曲で巷に言い伝え良い御霊として祭る、とのこと。面白いのはここまでで、あとは自説の繰り返しが続く、デキの悪い論文状態。読んで良かったが本としては最悪。

  • coco.

    「祀りますので、どうか祟らないで下さい。」この発想が御霊信仰の起源だそう。靖国参拝に何故、韓国人が怒るのか?の井沢さんの答えに読む価値があった。西洋や韓国も罪人は罪人にしか過ぎない。だが、日本人はA級戦犯を処刑したのを恐れて、祟らないよう祀る。それが韓国の方からすれば、神様として崇めるのは何事だ?と、ハナから理解出来ない精神なのだそう。宗教の価値観の違いから生まれる歪みは中近東だけかと思っていたけど近くにも潜んでいる恐ろしさ。行間も見やすく、小難しい言い回しもしていない本なので霊魂を学びたい人にお勧め。

  • 長良

    芸能史ということで、能や歌舞伎の現在に至るまでの歴史を語るのかと思っていたのですが、題材となる『平家物語』を主に中心に説明いただきました。繰り返しが多く、例がわかりやすいので久しぶりに日本史の勉強ができました。

  • エリ

    これは面白い!なるほど、確かに単なる歴史として見ると違和感のある部分が、怨霊を通して見ると明確になってくる部分がある。ただ、全てを肯定するわけにもいかないとは思うが…。能楽部に所属していた友人が、能面をつけたまま心臓発作で死んだ人がいる、その面をつけて舞うのはちょっと怖い、といっていたのを思い出した。色んな角度で、違った視点から歴史を見ることで、より歴史を知ることができると、改めて感じた。

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