Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• やいとや

  読了日：2025/04/05

  なんとも90年代的な対談集。こういうのを読むと、この時代の感覚として「恥ずかしい80年代」に対する嫌悪や否認が通奏低音として感じられるが、今読むと「大して変わんねーな」と思えてしまうのが興味深い。劈頭の宇川直宏が狂笑的で面白いが、正直内容は無かったり。三田格の「黒沢清ってJ・G・バラードっぽいよね」からの「バラードは中原昌也と近い所がある」でも「黒沢清と中原昌也は全然似てない」という話が素晴らしい。巻末の松田政男が中原に巻き込まれず、中原も謹聴する、という姿勢を見せているのがなかなかストレンジで良し。

• 寛理

  読了日：2019/04/25

  ☆☆☆☆ 宇川直宏との対談、清水アリカとの対談では、中原は「資本主義に対する闘争」と言ったり、教養主義に対するアンビバレントな感情を吐露したりしていて、中原を全面的に支持したくなる。それと比べると宇川も清水もサブカル的、あるいは文学的で、甘いのである。 いちばんいいのは最後の松田政男との対談で、年長者の松田が真摯に中原の話を聞き、中原も物怖じせずに答えている。

• 真・じゃが

  読了日：2013/01/13

  １０年以上前に出版された本ですが、中原氏の今でも有効な言葉が沢山読めます。「混沌を混沌のまま投げかける」、「嘘っぽいんだけど現実として存在するっていう違和感みたいなところがシュールレアリズム」、「引用だけで作品をつくって、それでよしとか、そういう風潮は嫌いなんです」etc。

• hiratax

  読了日：2013/03/02

  「ele-king」「文藝」などなど、90年代末のブンガク×オンガク×ちょこっとセージなメッセージ。懐かしみよりも、現代へ再定着させるべき言葉が溢れている。

• gummihiko

  読了日：2009/12/20

  生活に困ると万引きして電車で大人が漫画読む事を嫌悪する人の対談集。意外とあっさり読めた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します