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誓願 ハヤカワepi文庫

Margaret Atwood

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151201103
ISBN 10 : 4151201106
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

専制国家ギレアデの中枢に近づく女、司令官の娘、隣国の少女の3人が闘いを選んだとき、強大な国家をも揺るがす。ブッカー賞受賞

【著者紹介】
マーガレット・アトウッド : 小説、詩、批評、児童書などさまざまな分野で精力的に活躍するカナダを代表する作家。1939年カナダ、オタワ生まれ。1985年発表の『侍女の物語』(早川書房刊)は、米国のトランプ政権発足(2017年)前後に再び注目され、“侍女”は女性への抑圧に対抗するシンボルとなった。2017年、同作はドラマ化され、エミー賞を主要5部門はじめ全8部門で受賞した。2019年、同作の続篇となる本書『誓願』を発表し、著者2度目となるブッカー賞に輝く。これまでにアーサー・C・クラーク賞、フランツ・カフカ賞など数々の賞を受賞。2019年にはその文学活動によってコンパニオンズ・オブ・オナー勲章を受けている。カナダ、トロント在住

鴻巣友季子 : 英米文学翻訳家・文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Shun

    ディストピア小説「侍女の物語」から15年後の物語。前作の細部の記憶は曖昧だが本作導入部からのストーリーへの没入感は素晴らしかった。それは独裁国家ギレアデの崩壊を望むとある人物の手稿から始まる。追々この人物の身上は明かされていくが、この資料からすると書き手は国家転覆に尽力した高位の人物でありギレアデの闇を世に暴かんとする勇気ある女性のようだ。徹底した尊厳の剥奪により名ばかりの女性の幸福を謳ったギレアデの統治はまさに女性の力によって変わろうとしていくのだった。前作よりもこの国家の詳細が明らかになる重要な作品。

  • 特盛

    評価3.8/5。前作侍女の物語より34年間のブランクを経て出版された続編。一人の人物による灰色の独白から、3人の女性視点の群像劇に変化し、物語に奥行きが出ている。前作はオープンエンドで結末を読者の想像力に結末を委ねる形だったが、今作は物語に一つの結末と区切りをしっかり提示しているのはすっきり。物語の舞台となる、独裁国家化したアメリカ(ギレアデ)について、前作出版時1985年にはそんなアホな!という設定だったろうが、トランプ政権を考えると、現代は実にSFめいた世の中であると改めて。

  • Roko

    この物語では、アメリカが変貌してギレアデになってしまった世界を描いていますが、これが想像の世界ではなく、現実の世界になりつつあるところが実に怖いです。国家の為といいながら、実は特定の人たちの利権のために国のあり方が変わってしまうなど、あってはならないことです。でも、そうなりつつある国、もうそうなってしまっている国が、世界のあちらこちらにあります。それがいかに恐ろしいかを知るためにも、この本を読んでくれる人が増えることを期待しています。#100分de名著

  • R子

    『侍女の物語』の15年後を描く続編。行動範囲を限られた〈侍女〉には見えなかった世界が、今作では〈小母〉をはじめとする複数の視点から語られる。ギレアデの権力者たちが、事実を捻じ曲げてきたこと。聖書を都合良く解釈してきたこと。国の名誉を護る為というのは口実だ。実情は自分の立場が危うくなるのを恐れ、先に相手を支配しようと策を講じてきたのだ。彼らの思考の歪みが、国をじわじわと腐らせていく。この問題にどのように切り込み連帯し決着するのか気になって、後半一気読み。リディア小母の印象が今作でがらりと変わった。

  • かふ

    『侍女の物語』を世に出して、その続編を望む声が多かったのにも関わらずすぐに書けなかったのは、現実世界のほうが遥かにディストピアに成って行ったからだという。それでも続編を望む声は多く、一応の決着は付けたと感じなのだろう。前半の暗澹たる描写は読んでいて楽しいものではなかった。特に男性はそう感じるだろうと思う。それとイスラム社会の女性蔑視とか似たような事件が未だ解決されてはいない。日本でも大物芸能人?の女性接待事件とか、近いニュースが正月から飛び交っている。今『源氏物語』を読み直しているがそういう伝統は日本にも

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