SACD

Symphony No.8 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2014)(Hybrid)

Mahler (1860-1911)

User Review :4.5
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OVCL00518
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

マーラー:交響曲第8番『千人の交響曲』
インバル&東京都交響楽団
新マーラー・ツィクルス 第8弾
現代のマーラー演奏の最高峰がここに!


インバルのマーラー第8番は、CDではこれまでに、1986年にセッション録音されたフランクフルト放響との演奏と、2008年にライヴ録音された東京都交響楽団との演奏がリリースされています。
 評判の非常に良かった2008年盤とは、東京都交響楽団と晋友会合唱団、ソプラノ1名とメゾ・ソプラノ1名、テノール、バリトンと多くの部分が共通ですが、収録会場が今回は、リニューアルされた東京芸術劇場と横浜みなとみらいホールということで、実際のディスクで聴けるサウンドにどのような違いがあるか気になるところです。
 芸術劇場での実演でのインバルの指揮は、最近特に顕著になってきた自由さが見られるものでもあっただけに、ディスクでもそのあたりが聴けると面白いと思われます。
 また、マーラー経験を数多く蓄積し、現在では日本随一のマーラー・オーケストラとなった東京都交響楽団の高度な実力も相変わらずで、第2部冒頭の長大なピツィカート部分での意味深い表現など、マーラーの音楽が血となり肉となったオーケストラならではの見事なものでした。(HMV)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』

 ソプラノ:澤畑恵美、大隅智佳子、森 麻季
 メゾ・ソプラノ:竹本節子、中島郁子
 テノール:福井 敬
 バリトン:河野克典
 バス:久保和範
 合唱:晋友会合唱団
 児童合唱:東京少年少女合唱隊

 東京都交響楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:2014年3月8日、9日
 録音場所:東京芸術劇場、横浜みなとみらいホール
 録音方式:ステレオ(DSD)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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録音、演奏ともに極めて優れている。 テン...

投稿日:2017/12/25 (月)

録音、演奏ともに極めて優れている。 テンシュテットのライブ盤と比してもいいのではないか? まず第1部は炸裂するオルガンに乗って合唱が八方に轟く快速爆演系。第2部はテンポはゆっくりとって旋律を際立たせる美音系と他の演奏に比べ書き分けをしっかりしたのも成功している。オケと合唱隊も素晴らしく、録音もそれを余さず拾っている。他の録音より色んな声部が判然と聴こえるのもその証拠。 欠点は男女ともにソリストの声量と録音レベルがやや低いことか。また、第2部高音域のビブラートでは長音の維持が苦しそうなところが見られた。ここは海外一流録音と比べると少し残念だった。 だがライブ録音であることなどを鑑みればさして気にもならなかったが。 ちなみにインバルのヘイっていう合図の声が良く録れている。これもご愛嬌。 ジンマンやティルソン・トーマスよりは大分上といった印象。 インバルと都響のコンビはすごいね。

ぴんちょん さん | 東京都 | 不明

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この実演はみなとみらいの方で聞くことがで...

投稿日:2014/11/02 (日)

この実演はみなとみらいの方で聞くことができた。忘れ得ぬ体験である。マーラーは5から7番の中期を経て、8番から後期に入ると考えるが、それは中期の段階における、音楽(作品としての交響曲)そのものの中にマーラー個人の主観と対象としての音楽が分裂して存在している、いわば超越論的主観の時代を経て、そのような分裂のない、その意味で作曲家=芸術家としての完成期に入ったと言えるだろう(こういった作曲家の精神的発展史は、もちろん曲それぞれの芸術的価値についての議論とは別の問題だが、いずれにしてもマーラーの場合非常に重要だと私は考えている)。その後期の最初に来る8番は規模からしてマーラーの全作品中最大のものだが、第1部が聖霊降臨節に歌われる賛歌、第2部がゲーテのファウスト第2部の終景をそれぞれテクストとしており、宗教(キリスト教)が大きなテーマとなっているから、このようなテクスト面も交えた考察はキリスト教ないしドイツ文学への相当の造詣がなければ不可能である。ただ一つ確かに言えるのは、マーラーがそこで描こうとした宗教観が、バッハやブラームスが描いたプロテスタントとも、一方でミサ・ソレムニスにおけるベートーヴェンとも違う、マーラー独特のものだということだろう。いずれにしても、後期に入り、より高次の精神的次元に達したマーラーが最初に手がけた世界が宗教であったということだ。音楽的にも極めて成熟した管弦楽法が用いられており、合唱を交えた大管弦楽という点では2番の5楽章と共通するが、内容的には遥かに充実している。形式的にも余りに独自で、到底素人の分析には手に余る曲だが、今回のインバル・都響のあまりに目覚ましい実演を体験して感じたのは、第1部は第2部への巨大な前奏曲ということだ。さて演奏論だが、小生は2008年のインバルがプリンシパルに就任した際の実演を残念ながら聞くことができなかったので、録音を通じての比較ということになってしまうのだが、端的に言って、今回の新録は、描写の彫りが深いということである。特に、第2部の冒頭から、法悦の教父が語り出すまでの長い前奏の部分におけるインバルの微に入り細をを穿つ彫琢は、手に汗を握る迫力である。第1分を含め、他の部分も、全般的に旧録に比べてテンポは相対的にゆっくり、かつ動きがあり、やはり彫琢が念入りである(そのためであろう、わずかであるが若干声楽を含めアンサンブルに乱れがある箇所がいくつかある)。そして、非常に分離のよい録音の効果もあって、この曲におけるマーラー独特の、(こういう表現が適切かどうかわからないが)異教的な、あるいはどことなく東洋的な香りが強く立ち込める。このチクルスの録音全体を通じて言えることではあるが、これくらい8番の管弦楽法の独特の味わいを感じさせてくれる録音はこれまでなかったのではないだろうか。独唱陣は旧録と重なっている人も多いが、コンディション的には必ずしもベストではなかったように思う。3月という、まだ寒さの残る時期であったことも影響しているだろう。とはいえ、都響の技倆を含め、やはり最高峰のマーラーと言ってよい。

norry さん | 東京都 | 不明

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当日、みなとみらいで演奏を聴きました。演...

投稿日:2014/10/12 (日)

当日、みなとみらいで演奏を聴きました。演奏全体としては大変迫力のある、そしていい演奏でした。独唱者が舞台上でなく、一段上にいたせいか、声が聞き取りにくいところがあり、またバリトンソロが出をとちるというアクシデントがありました。 本版は東京での演奏をミックスしているため、アクシデントはさすがに録音されていません。聴いていて気になったのは、1部で(特に最後のあたり)合唱や女性の独唱が荒くなっていることです。これはみなとみらいではあんまり思わなかったので、東京での演奏を使っているのでしょうか?ピッチも下がり気味に聞こえました。 今回、9番がもうすぐ出され、10番も演奏されているので近く発売されることでしょう。今回は「大地の歌」はチクルスにはなかったようですね。なぜかな?

take さん | 滋賀県 | 不明

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