Hi Quality CD

Sym, 7, : Klemperer / Npo

Mahler (1860-1911)

User Review :5.0

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TOCE90111
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
Hi Quality CD
Other
:
Limited

Product Description

演奏時間99分の異常な世界!
クレンペラーのマーラー交響曲第7番『夜の歌』

クレンペラー生誕125年、マーラー生誕150年
HQCD限定発売

1968年ステレオ録音。マニアには有名な問題演奏(?)で、第1楽章冒頭と第5楽章冒頭のトレモロが克明に聴こえる点に象徴されるように、とにかくどこまでも“見える(聴こえる)”演奏になっているのがポイント。
 良心的な指揮者たちがあれほど追いかけるのに必死になる執拗なまでの表情指定もおおむねオミットしてしまう図々しさは、マーラー自身のリハーサルに立ち会ったという自信の表明なのでしょうか?
 賛否両論まっぷたつの問題演奏ではありますが、第7交響曲に興味を持つ聴き手にとっては避けて通れない刺激に富んだ内容を持っていることは間違いなく、感情重視のマーラー指揮者の演奏からは絶対に聴き取れないユニークなフォルムの美学が、初演時のシェーンベルクの感想に思いを馳せさせてくれます。
 なお、この年のクレンペラーは精力的に活動しており、2月と3月にはワーグナーの『さまよえるオランダ人』全曲をセッション・レコーディングして演奏会形式でも上演、5月と6月にはウィーン・フィルの連続演奏会に出演して数多くの作品を指揮、8月の終わりにはエジンバラ音楽祭でマーラーの9番を指揮、10月にはシューマンの2番ベートーヴェンの7番ほかをレコーディングと、意欲にあふれた年でもあったようです。

 組み合わせのマーラーの5つの歌曲は1964年2月にセッション・レコーディングされたものです。このセッションの直後には名高い『大地の歌』の女声楽章が収録されており、そこでの歌唱と同じく、クリスタ・ルートヴィヒの歌唱は実に素晴らしいもので、ほの暗い声がマーラーの込めた真情を美しく描きあげているのが印象的。クレンペラーによる伴奏も声部情報の多い立派なもので、歌と一体になった表現力がさすが。選曲も素晴らしいです。

【収録情報】
グスタフ・マーラー:
交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1968年9月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)

・『リュッケルト歌曲集』〜「私はこの世に忘れられ」
・『リュッケルト歌曲集』〜「真夜中に」
・『子供の不思議な角笛』〜「浮き世の暮らし」
・『リュッケルト歌曲集』〜「私は快い香りを吸いこんだ」
・『子供の不思議な角笛』〜「トランペットが美しく鳴り響くところ」
 クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1964年2月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)

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Comprehensive Evaluation

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ホーレンシュタイン、ラットル、シェルヘン...

投稿日:2021/03/08 (月)

ホーレンシュタイン、ラットル、シェルヘンと聞いてきましたが、最後まで聞き通すことができるのは、テンポが極端に遅いクレンペラーの演奏です。各楽器の音色が美しく絡み合っていてこの遅いテンポは必然であったと思います。クレンペラー最晩年の録音で優秀録音といえる名盤です。

LFA さん | 千葉県 | 不明

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ホーレンシュタイン、ラットル、シェルヘン...

投稿日:2021/03/08 (月)

ホーレンシュタイン、ラットル、シェルヘンと聞いてきましたが、最後まで聞き通すことができるのは、テンポが極端に遅いクレンペラーの演奏です。各楽器の音色が美しく絡み合っていてこの遅いテンポは必然であったと思います。クレンペラー最晩年の録音で優秀録音といえる名盤です。

LFA さん | 千葉県 | 不明

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「特異な名演」という言葉があるとしたら、...

投稿日:2017/08/12 (土)

「特異な名演」という言葉があるとしたら、まず思い浮かぶのが、ケーゲルの「田園」(サントリーライブ)と、このクレンペラーの「夜の歌」である。この場合の「特異」というのは、同曲異演として他の演奏、他のディスクと比較する意味がない演奏と言う意味。この異形ともいえる交響曲を、まともに正面から演奏したら、間違いなく退屈で失笑しかねないスタイルになるはずのところ、正面からでもまとも過ぎに演奏することで、コレほどまでに奇跡とも言える偉大な演奏が産まれた。例えばこの演奏をAIに記憶させ、最新のコンピューターを使ってこのクレンペラーの演奏を再生しても、やはり陳腐になってしまうのではないだろうか?それほどまでに「凡演」とは、薄い剃刀一枚の差でここまの名演が生まれたという事実は、やはりどこかにミューズの存在を感じずにはいられない。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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