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Complete Symphonies Nos.1-9 : Lorin Maazel / Philharmonia(15CD)

Mahler (1860-1911)

User Review :3.5
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SIGCD363
Number of Discs
:
15
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


マーラー交響曲全集
ロリン・マゼール&フィルハーモニア管弦楽団


シグナム・クラシックスのマゼール&フィルハーモニア管弦楽団のマーラー・シリーズは、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでライヴ録音されていますが、余計な加工をしていないせいか、音質が非常に良いのが特徴で、個々の楽器の質感までがかなりのクオリティで収められていました。特に第3番では切れの良い高域、凄みのある低域により、リアルでダイナミックな演奏の魅力がビシビシ伝わってきたのが印象的でした。今回、レーベル創立20周年を記念して発売される全集BOXには、マゼール自身による前書き(英語)を含む96ページの英文ブックレットが封入されています。

【フィルハーモニア管弦楽団のマーラー】
フィルハーモニア管弦楽団は、マーラーの弟子だったクレンペラーと関わりが深かったこともあってか、マーラー演奏の実績も豊富であり、これまでにCD化されたものには、クレンペラー(第2・4・7・9番・大地の歌)のほか、バルビローリ(第5・6番)、ゴルトシュミット(第10番完成版)、ウィン・モリス(第1番・第10番完成版)、ホーレンシュタイン(第7番)、クレツキ(第4番・大地の歌)、ザンデルリング(第9番)、シノーポリ(全集)のほか、最近ではサロネン(第6・9番)、マッケラス(第4番)、ザンダー(第1・2・3・4・5・6・9番)など数多くの録音がありました。
 それらを聴くと、実に様々な個性の指揮者の要求に柔軟に対応し、消化してきたのがフィルハーモニア管弦楽団のマーラー演奏の伝統といえると思えますが、今回登場するマゼールは、クレンペラーと交流があり、マーラー解釈についても教えを受けていたので、その意味ではフィルハーモニアのマーラー伝統の源流に直結した演奏と言えるのかも知れません。(HMV)

【収録情報】
マーラー:交響曲全集(第1番〜第9番)


1. 交響曲第1番ニ長調『巨人』(録音時期:2011年4月12日)
2. 交響曲第2番ハ短調『復活』(録音時期:2011年4月17日)
3. 交響曲第3番ニ短調(録音時期:2011年5月8日)
4. 交響曲第4番ト長調(録音時期:2011年4月28日)
5. 交響曲第5番嬰ハ短調(録音時期:2011年5月5日)
6. 交響曲第6番イ短調『悲劇的』(録音時期:2011年4月19日)
7. 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』(録音時期:2011年5月26日)
8. 交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』(録音時期:2011年10月9日)
9. 交響曲第9番ニ長調(録音時期:2011年10月1日)

 サリー・マシューズ(ソプラノ:2,8)
 ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ:2)
 サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ:3,8)
 サラ・フォックス(ソプラノ:4)
 アイリッシュ・タイナン(ソプラノ:8)
 サラ・タイナン(ソプラノ:8)
 アン=マリーオーウェンス(メゾ・ソプラノ:8)
 シュテファン・フィンケ(テノール:8)
 マーク・ストーン(バリトン:8)
 スティーヴン・ガッド(バリトン:8)
 BBC交響合唱団(2,8)
 フィルハーモニア・ヴォイセズ(3,8)
 ティフィン少年合唱団(3)
 フィルハーモニア合唱団(8)
 イートン・カレッジ・チャペル少年合唱団(8)

 フィルハーモニア管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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マゼール先生のゆったりとしたテンポに、フ...

投稿日:2021/03/06 (土)

マゼール先生のゆったりとしたテンポに、フィルハーモニア管弦楽団がどこまでついていけるか、ちょっと心配でしたが、杞憂でした。音色に派手さがないところが、逆に遅めのテンポを際立たせて、独特な世界を形作っています。作曲家マーラーに対する愛というよりは、マーラーの作った複雑なスコアを音にすることに、喜びを感じているのかもしれません。その意味では、スコアを見ながら聴くと、意外と面白みを感じますが、盛り上がりに欠けるのは事実だと思います。

乱筆不治 さん | 東京都 | 不明

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VPOの全集から四半世紀を経た没後100年に当...

投稿日:2017/07/13 (木)

VPOの全集から四半世紀を経た没後100年に当たる2011年に2度目の全集完成。 この15枚組全集の販売開始後、早くもダンピングが始まったので、ダメもとで買ってみた。 昔から総じてゆったりペースであるマゼールだが、3番が4分短い外は、さらにゆっくり。2番と5番が+4分、8番が+8分、9番がなんと+11分。後は少し長い程度。 フィルハーモニア管はさぞしんどいだろうと察するが、さすがにVPOに引けを取らない。 録音はかのジョナサン・ストークス。インバルのEXTONやジンマン, M・T・トーマスになれた耳にはやや物足りないが、不満はなく、ゲルギエフのSACD(ストークスが関与)よりバランスがいい。じっくり聴き込んでやろうと思うのだが、やはりこのかったるいテンポは時間がかかり、眠気を誘う。全部聴くのに4日かかった。 聴き終えて、いい演奏なのに満足感が伴わない。もう400組を超えてしまったマーラーだが、先のVPO版を十数年ぶりに聴き直し、いい意味で「代わり映えしない」ことに一種の虚しさを感じてしまった。 バーンスタイン版全集の2回目には、明らかに円熟のゆったり感が横溢し、魅了された。 マゼールにはなぜ、これがないのか。この全集は、あらためて、シノーポリ時代のフィルハーモニア管の良さを味わえる演奏だし、お買い得感がある。 しかし「何でも屋」だったマゼールの人間性が現れた演奏であり、「マーラーに対する愛」が不足しているのでは、とふと思った次第である。

masashing さん | 大阪府 | 不明

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