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独立記念日 Php文芸文庫

Maha Harada

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569679136
ISBN 10 : 4569679137
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2012
Japan

Content Description

恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失…。さまざまな年代の女性たちが、それぞれに迷いや悩みを抱えながらも、誰かと出会うことで、何かを見つけることで、今までは「すべて」だと思っていた世界から、自分の殻を破り、人生の再スタートを切る。寄り道したり、つまずいたりしながらも、独立していく女性たちの姿を鮮やかに描いた、24の心温まる短篇集。

【著者紹介】
原田マハ : 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、2002年フリーのキュレーター、カルチャーライターとなり、2006年より作家となる。2005年『カフーを待ちわびて』(宝島社)で第1回日本ラブストーリー大賞受賞。2012年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で第25回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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タイトルが「独立記念日」というだけあり、...

投稿日:2021/03/16 (火)

タイトルが「独立記念日」というだけあり、登場人物が悩みやトラブルを乗り超え“小さな独立”を決心する24編からなる短編集。 “独立”する登場人物の年代が幅広いので、様々な年代の人が読んでも楽しめるはず。読み終えた後は元気になる小説です。

コロン さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    一話が次のお話と繋がり、そこからまた次にと展開してゆく24の掌編小説集。いわば、物語のしりとりのような構成だ。途中2話ほどは連鎖のつながりを見失ってしまうのだが。本文中の言葉を借りるならば「会話とか家族とか恋愛とか、現代社会のさまざまな呪縛から逃れて自由になる人々が主人公の短篇集」とのこと。いずれも軽やかなタッチで物語がスキップしてゆく。そして、読後にはほんのりと暖かな灯を読者の胸にともすのである。なお、最後の物語は冒頭のお話と呼応する形で、出演者が大勢登場しての大団円。めでたしめでたし。

  • ミカママ

    マハさん、上手いわぁ。24もの連作短編集。どの主人公も、最後にはちゃんと立ち上がって前に進んでいく。そしてラスト...ここ、映画やお芝居なら、観客が総立ちで拍手してますね。願わくばマハさん、次回は主人公の年齢層をもっと上げての同形式でよろしく♪

  • SJW

    様々な年代の女性たちが迷いや悩みを抱えるものの、誰かと出会ったり、何かを見つけたりすることで、新たな自分に変わり再出発する24の短編集。それぞれは個別の話だが、脇役として出ていた女性が次の話の主人公として登場して話を紡いでいく。この手法は有川さんの「阪急電車」を思い出させる。そういうことで悩むのかと驚いたり、外資系の破綻など見慣れた社内の様子など懐かしく感じた。それぞれの話に涙したり、胸が熱くなったり、独立した女性に応援したりとたくさんの思いが詰まった短編集だった。

  • yoshida

    手放しで素晴らしいと言える作品です。何かに悩み、つまづき、苦しむ女性達が、また明日を向いて立ち上がる姿を24編集録された短編集。連作なので初めは最初から読むのが良いかと。どの短編も素晴らしいので、気に入った短編から読むのも良いです。人生は思い通りにならないこと、予想もしないこと、理不尽なこと、様々な出来事が起こります。それでも、立ち止まったら少しずつ歩きだし、転んだら立ち上がり、人生を進めて行く。この作品はどの短編もラストが前向きで素敵な言葉に溢れている。苦しむ読者の背中を優しく押してくれる作品です。

  • さてさて

    悲しいこと、苦しいことに区切りをつけたそれぞれの短編の主人公たち。その区切りの先に描かれるそれぞれの結末は、とても前向きに、力強く歩みを進める女性たちの笑顔に彩られていました。二百数十年前に、一歩を踏み出した米国の人々の行動は、その先へと続く時代の大きな転換点となりました。人が長い人生を生きていく中では、そんな何らかの区切り、転換点が必要とされる場面がきっと訪れるのだと思います。そんな”小さな独立”がその人のそれからの人生を支えていく、作っていく、そして彩っていく、そんなことを感じた作品でした。

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