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土神ときつね

Kenji Miyazawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784895881241
ISBN 10 : 4895881245
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1本の綺麗な女の樺の木には、ふたりの友だちがあった。ひとりは、ぐちゃぐちゃの谷地の中に住んでいる乱暴な土神で、ひとりは、上品な茶色の狐だった。樺の木は、どちらかというと狐の方が好きで…。

【著者紹介】
大畑いくの : 1973年、神奈川県横浜市生まれ。アメリカ・ワイオミング州のウェスタンワイオミングコミュニティカレッジで油絵を学ぶ。2005年、東京・中野での初個展以来、数々の個展、グループ展、ライブペインティング、挿絵の仕事で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 紫綺

    図書館スタッフおすすめのコーナーにて発見。宮沢賢治の絵本。荒々しいタッチの絵に土神の心の葛藤が増幅され、すさまじい圧迫感を感じた。スマートで嘘つきなきつねと粗野で正直な土神、どちらをとるか。

  • ちえ

    土神の樺の木への恋心、狐への嫉妬。心をどうすることも出来なくて苦しむ。少し気持ちが落ち着いているようでも些細な出来事で暴れる心を自制出来なくなる。ページ全面を使ってそれを表現する絵の力強さ。最後の2枚の絵、特にラストの絵の土神の心象に胸が詰まる。【別冊太陽 あやしい絵本】

  • anne@灯れ松明の火

    朗読コンサートを鑑賞。女優さんとその弟子の朗読なので、ふたり芝居のような要素があり、迫力があった。一本の樺の木を挟んで、土神はきつねに対して、激しい嫉妬を抱く。その思いをなだめ、何とかなるのかと思わせて、結局……。賢治の作品は寓話が多いので、これも人間の三角関係を描いているのだろうか。いや、そんな軽いものではないのか。間に挟まれ、いつも震えていた樺の木は、あの後どうなったのだろう。朗読のため、大畑いくのさんの絵は表紙しか見ていない。また自分で読んでみよう。

  • ヒラP@ehon.gohon

    一本の樺の木を中心にした、不思議な三角関係です。 動くことのできない女性の樺の木に、思いを寄せる土神ときつねの個性も意味深長ですが、神である土神がどうして、軽薄で見栄っ張りなきつねを妬み憎むのでしょうか。 大畑さんの絵は、それぞれの心象を抽象的に描いていて、おどろおどろしくも感じました。 それにしても、きつねを死にまで追い込んだ土神は、どうして号泣したのでしょう。 それが宮沢賢治が出した問題でしょうか。

  • マツユキ

    絵本で宮沢賢治。白樺によく思われたくて、嘘をついちゃうきつねと、素直に喜ぶ白樺、神とは言っても冴えなく、怒りっぽい土神の三角関係。主に、土神目線。嫉妬、反感、見栄、誰にでもある感情で、相手だって、そんなに変わらない。不器用だね、と、やるせない気持ちになりました。

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