ずいぶん前に発売されたベスト盤が久しぶりの再発。バーボン時代のベストで、初期のアルバムからの選曲が少ないのが残念ですが、一枚ものとしては代表曲を中心にした最適な入門編です。

一時期は声も出ず､パフォーマンスに翳りが...と思えたがこのライブでは見事に成熟したショーケンを聴かせてくれる。病を隠しての活動だったことに胸を締め付けられる｡

セルフカバーということで一抹の不安もあったが､良い意味で裏切られたベスト盤｡往年のショーケンに負けないテンションと歌唱に脱帽｡

演歌調から軽妙な曲まで全て名曲､捨て曲なし｡歌詞の世界観も「男」に浸れます。

唄いながら語り､語りながら唄うショーケンの真骨頂｡ 「Gambler」「Famous Guy」を是非｡

ショーケンはシャンソンの様に歌の世界へ引き込んでくれる「Shining With You」「プレゼント」この2曲を是非｡

お洒落に着飾って昔のナンバーがよみがえって来た感じ｡しかしショーケンのボーカルが健在であってこそのセルフカバー｡ノリノリです｡

言わずと知れたライブの名盤｡聞く人を選ぶ歌唱がライブではさらに顕著に｡でもこれが一旦耳に馴染んじゃうともう離れられないのよねぇ｡

時代に選ばれ､時代と遊び､時代に捨てられた男って感じです。勿論いい意味で言ってます。ショーケンは令和になんか付き合うことはないです。ご冥福を...

第三者の論評などより本人のインタビューがやはり一番伝わってくるものがあるのでは？