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きりこについて

Kanako Nishi

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784048739313
ISBN 10 : 404873931X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2009
Japan

Content Description

きりこはぶすな女の子。人の言葉がわかる黒猫を拾った。美しいってどういうこと。生きるってつらいこと。きりこが見つけた世の中でいちばん大切なこと…。猫を愛する全ての人に捧げる、希望に満ちた物語。

【著者紹介】
西加奈子 : 1977年テヘラン生まれ、大阪育ち。関西大学法学部卒業後、フリーライターなどを経て、2004年『あおい』でデビュー。05年に刊行された『さくら』がベストセラーとなる。08年『通天閣』で織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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自分の楽園から一気に下界に落ちた時の、あ...

投稿日:2010/08/09 (月)

自分の楽園から一気に下界に落ちた時の、あの頃の感覚をリアルに思い出した。他者の存在、比較したときの差に気づかされた頃のこと。あきらめたこと、受け入れたこと。 子ども頃の正しい白玉の楽しみ方も・・・。

たぬきや さん | 熊本県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • にいにい

    「サラバ!」に通ずるものが、多かった。出だしのインパクト。きりこの生き方。作中作者の存在。アドラー心理学の真髄にも関わる考え方も、「容姿も中身も、あるがままに受け入れることが、幸せになること。」話の最後は、死期を知ってる作中作者がまとめを急いだので、バタバタとみんな良くなってしまったのが、少し物足りないけど、いい一冊だった。そうか、猫と会話しなけりゃ損だよな!動物諺も控えるか。

  • kariya

    きりこはぶすだ。それも並外れた。女子にとって世界の滅亡と同じ(か、それ以上の)悲劇を背負ったきりこと、とても賢い飼い猫ラムセス2世による、全ての女子と猫のためのお話。両親の愛情に包まれて、抱いていた自分が可愛いという恐るべき誤解を、初恋の終焉と同時にきりこは砕かれる。当然のごとくきりこは衝撃を受けるが、やがて思いがけない方向へ自分と他の人々の運命を導いていく。かなり並外れた物語は滑稽でみっともなくて、でもどこか素敵で胸を打つ。取りあえずの絶対的真実は、大抵の猫は人間より利口で「世界は肉球より、まるい」。

  • つくよみ

    ★★★ 途轍もなく「ぶす」な少女、きりこ。周囲もその強烈で個性的な容貌に中てられ「酔ったような」状態で、彼女中心の幼年期を過ごす。しかし、やがてその酔いも醒め、「ぶす」のレッテルを貼られたきりこは、世界から全否定された様な絶望感を味わい、自分の殻に閉じこもる。そこからの再生と、自己肯定までの物語を、ファンタジー要素を含ませながら描いた作品。人間の「負」に対する表現が直球過ぎるが、独特のユーモア溢れる文章でさらりと読ませ、後味は悪くない。終始きりこの傍に寄り添った、賢猫ラムセス2世が素晴らしすぎる♪傑作。

  • きりこ

    「きりこは、○○である」と衝撃な一文で始まります。しかもその言葉だけ太い文字で強調されていて、まるで自分に投げつけられているようであんまりだわ。しかもその後もその言葉は呪文のように繰り返えされて随分だわ。そうじゃないのかと言われるとそれは完全に否定できないから困るけれど。…まあ並です。お友だちを助けることによって、人の評価など気にせず自分らしく生きるということに価値を見出し、私は私なんだとありのままを受け入れて生きていくきりこが好きになっていきます。続く→

  • 紫綺

    自分を世界で一番好きなのは、なんと云っても自分!!…とは、中々いかないものだ。どちらかといえばコンプレックスを持ち、自分をイヤに思うことの方が多い。なのに、きりこはスゴい。ぶすな自分を受け入れ、思い切り自分を大好きだ!!黒猫のラムセス2世がいい味出してる。

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