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建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学

Juhani Pallasmaa

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794226167
ISBN 10 : 4794226160
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

建築とは本来、空間を操作し五感を統合することで、私たち自身と世界を結びつけるものである。それがどのような歴史的経緯を経て昨今の視覚重視に傾倒したのかを考察し、メルロ=ポンティ、バシュラールらの議論を踏まえながら、建築における触覚、聴覚、味覚、嗅覚の重要性を再考する。ラスムッセン、クリスチャン・ノルベルグ=シュルツらの精神を継承する、今こそ読むべき本流の建築論。

目次 : 序論 世界に触れる/ 第1部 視覚と知識(視覚中心主義への批判/ ナルシストの眼とニヒリストの眼/ 声の空間と視覚の空間/ 網膜の建築、立体感の喪失/ 視覚イメージとしての建築 ほか)/ 第2部 身体中心(複数の感覚による経験/ 陰影の重要性/ 聴覚の親密さ/ 静寂、時間、孤独/ 匂いの空間 ほか)

【著者紹介】
ユハニ・パッラスマー : 現代のフィンランドを代表する建築家、建築思想家。ヘルシンキ工芸大学学長、フィンランド建築博物館館長、ヘルシンキ工科大学建築学部教授・学部長を歴任

百合田香織 : 神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。専攻は建築/建築史研究室。公務員として公共プロジェクトに従事し英国赴任同行を機に退職。建築を巡りつつ翻訳スクールに通い翻訳者として活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン

    建築家・デザイナーでもある著者ならではの建築に対する見方がわかる本。従来の見方は視覚的要素が強いが、もっと建築を五感で感じようという意識づけの啓蒙書。日常生活の例えば建物をチラ見しながら歩行していても気づけ無いが、言われてみれば自分も建築をじっくり眺める時は、パティオで日差しから温もりを感じたり、外壁を触って質感を肌で感じたりしているので自然な感覚である事を再認識した。本の内容は哲学的側面を持ちつつ、詩的であったり、生活感を感じさせる指摘があったりして分かりやすく理解できるのも良い。

  • ひめぴょん

    住まいとは身体と記憶とアイデンティティの守られる場所。建築の根源的な役割は世界と私たち自身、過去と現在と未来、人の集まりと個人、そして物質的なものと精神的なものとの間を取り持つこと。そうした詩的な本質を探る本。立ち止まりながらじっくり読む本。深遠な世界観でちょっと難解でした。以下は文中引用とミニ感想です。 森の中を散歩すると爽快で心が癒されるが、これはすべての感覚モダリティが絶え間なく相互作用するため(「五感のポリフォニイ(パシュラール)」)。 建築は基本的な五感だけでなく、互いに作用し合い融け合ういくつ

  • がっちゃん

    ドアハンドル。握手。出会い。

  • 沼垂

    視覚主義を批判し、触覚を味わう物体としての建築を礼賛してる。建築が物体としての価値を失っているというのは共感した。 「玄関口の優美に輝く白い大理石にひざまずいて舌で触らなければという抗い難い衝動が沸き起こった。」という強烈なパッセージは印象的

  • takao

    ふむ

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