稀代のボーカリスト”Joe Bataan”名義のアルバムでもかなりレアな1枚がついに、ついにCDでリリースとは素晴らしい世の中になったものです。 Singin〜のタイトル通り、Latin濃度は若干低め,Soul濃度高めのアルバムですが故にLatinにあまり興味ない方も聴きやすいかと思われます。私の音楽嗜好を決定づけたと言っても過言ではないFunky＆Soulful大傑作”Young Gifted and Brown(#7)”を始め、楽しげでもMellowでもどこか哀愁を感じるまさに「Street Soul」が詰まっています。

まさかの新譜！全盛時と比べると声が出てないかな？と思うことはあれど、だからダメなんてことは全くありません。むしろ年齢を重ねたことで醸し出された味わいが増してます。 若干バックの演奏が90年代Acid Jazz風に聴こえたりする部分（もあるのですが、疾走感溢れる演奏は今風の演奏に慣れた耳にも馴染みが良いかと。「手堅い演奏」とも言えますよ。聴きやすさはJoe Bataanへの入り口としては最適かもしれないです。 とにもかくにも稀代の名ボーカリストが新譜を出してくれたことが最高のプレゼントです。

godfather of latin soul（勝手にそう思ってます）のベスト盤的存在。Funky/Soulful/Mellowと若き頃の氏のルーディな雰囲気漂う歌声がたっぷり味わえます。どの楽曲も素晴らしく、かつアナログで探すとなかなか見つからない曲も沢山入ってるのでjoe bataanで1枚となるとまずお薦めしたい盤です。 浸れる曲、思わず踊りたくなる曲と幅広く満載されていますよ！

声やバンドの音は全盛期である70’s後半のサウンドに聞こえる。声だけでグルーヴするあの声だ。そして、かの名盤「Salsoul」や「Aflofilipino」に近い質感がある。（新録というがオレは半分疑っている）何という事だ。2005年にもなって、こんな音が出てくるとは。これらの楽曲のどこが「懐かしの名曲」で、どこが「”とりあえず”聴くべし」なのか私にはさっぱり分からん。”とりあえず”ではない。必聴のマスターピースだ。

サルソウルとはうまぃ言い方、これはｲｲ具合なラテンソウルです。でも曲目違ってます。十曲までで、バッハやヴィバルディは入ってません←面白そうだけど。

70年代のニューヨークの裏町が見えてきそうです。ラテンソウルに興味があるなら、シノゴノ言わずに聴きなさい。