CD

Comp.chamber Works With Piano: Le Sage Tharaud 樫本大進 P.meyer Pahud Quatuor Ebene Etc

Faure (1845-1924)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALPHA228
Number of Discs
:
5
Label
:
Format
:
CD

Product Description

フォーレ:ピアノを伴う室内楽全集(5CD)
エリック・ル・サージュ、樫本大進、エマニュエル・パユ、他

日本語解説付き

絶大な評判をとった全曲録音
完全日本語解説付&お求めやすい価格でのボックス化!

フランス音楽といえば、玄人リスナーならEMIやErato、Accord(Musifrance)などの歴史的名盤群(バルビゼ、アース、ラスキーヌ、トゥルトゥリエ、ナヴァラ、ヴィア・ノヴァ四重奏団)に心が向くかもしれませんが、近年のフランス楽壇の勢いのめざましさは、最早いわずもがな。音盤業界に熱心なプロがいまだ多い国のひとつでもあるためか、この国の優秀な小規模レーベルは確実に、そうした新世代フランス語圏奏者たちならではの「典雅にしてみずみずしい」フランス近代作品の録音を音盤化してきました。
 その意味で特に大きな成功実績のひとつに数えられるのが、発足当初ずっと古楽系のリリースばかりに傾注してきたAlphaレーベルと、はじめて本格的に契約をむすんだ「現代楽器系」の演奏家のひとりであるエリック・ル・サージュによるこのプロジェクト。数年がかりのシューマン全集を一段落させたあと、ベルリン・フィル首席にしてフランス語圏での活躍もみせる樫本大進、あるいはエベーヌ四重奏団やフランソワ・サルクなど、タンゴやジャズ方面でも絶大な支持を集める新世代型フランス人プレイヤー、そしてパユやメイエらの大物たちと、豪奢な共演勢とともに刻まれた5枚のアルバムは、発売されるたび大人気を博してきました。
 今回セットでお求めやすい価格、初出時の解説も収録してのお届けです。どうぞお見逃しなく!(Mercury)

【収録情報】
フォーレ:ピアノを伴う室内楽全集


Disc1
● チェロとピアノのためのソナタ第1番 op.109
● チェロとピアノのためのソナタ第2番 op.117
● 悲歌(エレジー) op.24(チェロ、ピアノ)
● セレナーデ op.98(チェロ、ピアノ)
● 蝶々 op.77(チェロ、ピアノ)
● 子守唄 op.16(チェロ、ピアノ)
● ピアノ三重奏曲 op.120(クラリネットを用いた初期構想版)

Disc2
● ピアノ四重奏曲第1番 op.15
● ピアノ四重奏曲第2番 op.45

Disc3
● ピアノ五重奏曲第1番 op.89
● ピアノ五重奏曲第2番 op.119

Disc4
● ドリー op.56(ピアノ連弾)
● マスクとベルガマスク op.112(ピアノ連弾)
● バイロイトの追憶(カドリーユの形式によるワーグナー幻想曲)(ピアノ連弾)
● 幻想曲 op.79(フルート、ピアノ)
● 課題小品(フルート、ピアノ)
● シシリエンヌ op.78(『ペレアスとメリザンド』より)(フルート、ピアノ)
● ピアノ三重奏曲 op.120(決定稿)
● 夢のあとに(チェロ、ピアノ)
● シシリエンヌ op.78(『ペレアスとメリザンド』より)(チェロ、ピアノ)

Disc5
● ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 op.13
● ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 op.108
● 子守唄 op.16(ヴァイオリン、ピアノ)
● 初見試奏曲(ヴァイオリン、ピアノ)
● ロマンス op.28(ヴァイオリン、ピアノ)
● アンダンテ op.75(ヴァイオリン、ピアノ)

 エリック・ル・サージュ(ピアノ)
 フランソワ・サルク(チェロ:Disc1,2,4)
 ポール・メイエ(クラリネット:Disc1)
 樫本大進(ヴァイオリン:Disc2,5)
 リズ・ベルトー(ヴィオラ:Disc2)
 エベーヌ四重奏団(Disc3)
 アレクサンドル・タロー(ピアノ:Disc4)
 ピエール・コロンベ(ヴァイオリン:Disc4:三重奏曲)
 ラファエル・メルラン(チェロ:Disc4:三重奏曲)
 エマニュエル・パユ(フルート:4)

 録音時期:2011年(Disc1,2)、2010年(Disc3)、2012年(Disc4,5)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
現代的なセンスでまとめられた瑞々しい演奏...

投稿日:2015/12/05 (土)

現代的なセンスでまとめられた瑞々しい演奏です。歯切れが良く,軽快で,各奏者の高い技術・個性が味わえる演奏で,それらをとらえた録音の素晴らしさは見事です。フォーレは年を重ねるにつれて,その作風を変えていった作曲家ですが,とりわけ室内楽作品はどの時期のものも香り高い佳品ぞろいです。室内楽の録音ではジャン・ユボーを中心としたエラートの録音がよく知られていますが,ル・サージュらの演奏はそれとはかなり違った印象を与えるでしょう。ユボーらの演奏はフォーレ特有の息の長い旋律を活かした遅めのテンポをとり,各奏者は互いに融け合うように響き,落ち着きの中に緊張感と厳しさを感じさせるものですが,対照的にル・サージュらの演奏はリズミカルで速めのテンポをとり,各奏者が独立しながらも息のあったコンビネーションを展開しています。とりわけル・サージュの粒立ちの良いピアノは伴奏に留まらず,弦楽器と同じレベルで音楽を構成します。ピアノ三重奏曲やピアノ五重奏曲第2番といった晩年の作品群において,弦楽器の背後で不気味に動きまわるピアノが,フォーレの独創性や弟子であるラヴェルとの類似性を示しています。ちなみにCD1にはピアノ三重奏曲のヴァイオリンをクラリネットに置き換えた別バージョンが収録されていますが,ヴァイオリンに慣れた耳にはクラリネットの音色は違和感,皮肉にさえも響き,まるで別の曲のような仕上がりになっています。 フォーレの室内楽の後期作品の圧倒的ともいえる深い精神性をより良く表現しているのはユボーらの演奏かもしれませんが,直截的かつ大胆にフォーレの作品の独創性を表現しているのはル・サージュらの演奏だと思います。欲を言えば,ピアノは伴っていませんが,弦楽四重奏曲も収録して欲しかった。

Hide さん | 東京都 | 不明

6

Recommend Items