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Zの悲劇 新訳版 創元推理文庫

Ellery Queen

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488104467
ISBN 10 : 4488104460
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【名作ミステリ新訳プロジェクト】『Yの悲劇』の事件から十年後。サム警視は退職し、推理の才に恵まれた愛娘ペイシェンスと私立探偵を開業していた。ある依頼で滞在中の町で、関係者の上院議員が殺害される。あらゆる状況証拠がひとりの男を指している難事件は、名探偵ドルリー・レーンの出馬を必要とするほどだった。絶体絶命の容疑者を救うためにレーンが披露するのは、究極の消去法推理! 改めて本格ミステリとしての真価が明らかになる〈レーン四部作〉新訳版。

【著者紹介】
エラリー・クイーン : アメリカの作家。フレデリック・ダネイ(1905‐82)とマンフレッド・B・リー(1905‐71)の、いとこ同士による合同ペンネーム。1929年、出版社のコンテストに投じた長編『ローマ帽子の謎』でデビュー。同書を第一作とする“国名シリーズ”と、当初はバーナビー・ロス名義で発表されたドルリー・レーン四部作でミステリ界に不動の地位を得る。その後も作者と同名の名探偵が活躍する傑作をいくつも著し、ダネイは雑誌“エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン”で多数の作家を世に送り出したほか、ミステリ研究者、アンソロジストとしても功績を残した。「アメリカの推理小説そのもの」と評された、巨匠中の巨匠である

中村有希 : 1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • カノコ

    刑務所のある町で悪徳上院議員が殺害される事件が起きる。調査のために町に滞在していたサム警視とその娘は、名探偵ドルリー・レーンの協力を仰ぐ。悲劇四部作の三作目。前作から十年の時が経ち、レーンの老いが物悲しい。しかし、物語の語り手が溌剌としたお嬢さんであることで、読んでいて楽しかった。タイムリミットのある中でかなり綱渡りをしており、レーンが珍しく犯人の後手に回っている印象を受ける。しかし、犯人をたった一人に特定する流れはやはり痺れた。とてもシンプルで明快。事件の地味さからは到底想像できない面白さだった。

  • Kotaro Nagai

    ドルリー・レーン3作目(1933年)。Yの悲劇から10年後の設定で前2作と異なり一人称で語られる。語るのはサム警視の21歳の娘ペイシェンス(日本風の名前ならしのぶさんでしょうか)。あのサム警視にこんな美人の娘がいたなんて。彼女は父と一緒にある街で起きた殺人事件に遭遇、捜査に協力することに。手にあまりレーンに協力を依頼する。170頁を過ぎてレーンが本格的に着手する。第2の殺人が起き無実の容疑者に死刑の宣告と終盤まで全く真犯人が読めない。ラスト50頁あたりからの息詰まる緊迫感とレーンの推理に圧倒されました。

  • LUNE MER

    新訳に関しては、創元文庫の旧訳と比較すると格段に読みやすくなった印象はある。内容については、XとYはクイーン初心者にお薦めしたくなる魅力的な作品であると思うのだが、本作は最初に薦める一冊ではないと思っている。本作で突如登場するサム刑事の娘が語り手となることによる作風の急変、前作から10年経過したことでレーンの衰えを感じてしまう描写の多さ、そもそもの事件の魅力(不謹慎💦)の弱さなどなど、パワーダウン感を感じてしまう。四部作の全体像を踏まえると必然的な構成ではあるかもしれないのだけど。

  • だるま

    新訳版が出たので再読。『Xの悲劇』と『Yの悲劇』に比べ、世間的にあまり評価が高くない作品だが、これだってドルリー・レーンの推理が冴えまくる実に見事な犯人当てミステリに間違いは無い。この新訳版で大幅に読み易くなり、冒頭のペイシェンス(サム警視の娘で今作が初登場)とレーンの顔合わせの場面から、犯人限定の論理があまりにも美しい最後のレーンの謎解きの場面まで、本格ミステリのエッセンスがギッシリ。何よりペイシェンスが若い女性の言葉使いになっているだけで再読した価値があった。旧訳版はねぇ・・・。とにかくクイーン最高!

  • TOMIKA306

    「Yの悲劇」の10年後の事件という事で、ドルリー・レーンさんが老けたなぁという印象。前作ではレーンさんの高慢な態度が受け入れがたく、Yで止まってたんでした。最後の怒涛の展開ではスピードについていけず、犯人が誰なのか想像する間もなく種明かしされてしまって、なるほどね〜ってあっさり終わってしまった。 新訳が出たら「最後の事件」も読んでみたい。

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