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境界の扉 日本カシドリの秘密 角川文庫

Ellery Queen

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041139264
ISBN 10 : 4041139260
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

エラリー・クイーン国名を冠したミステリの流れを汲む「プラス」シリーズ最終巻は、ニューヨークにある日本風邸宅が舞台。本作が執筆された当時ニューヨークでのジャポニズム・ブームの残り香が感じられる、エラリー唯一無二の傑作ミステリ!
【エラリー・クイーン国名シリーズ(角川文庫)】
(1)ローマ帽子の秘密 (2)フランス白粉の秘密 (3)オランダ靴の秘密 (4)ギリシャ棺の秘密 (5)エジプト十字架の秘密 (6)アメリカ銃の秘密 (7)シャム双子の秘密 (8)チャイナ密柑の蜜密 (9)スペイン岬の秘密 
【エラリー・クイーン国名シリーズ・プラス(角川文庫)】(10)中途の家 (11)境界の扉―日本カシドリの秘密 ※2024年6月新訳刊行

【著者紹介】
越前敏弥 : 文芸翻訳者。1961年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部国文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    ぜひ新訳で出してほしいと思っていたクイーン作品。事件の中身自体は、他作品でも散々繰り返されてきたテーマの変奏曲といえるもので、密室物としても、そこに期待してしまうとガッカリするオチが待っている。しかし人間ドラマがなかなかに面白く、被害者の本性が明らかになる中盤辺りから弛みなく読める。ずっと昔に読んだ過去訳とはかなり印象が変わって若々しい文体になっていた。と思う。しかしこうしてあらためて見ると、クイーンはこの手の真相を持ってくるのが本当に好きで、かなり執拗に追及していたんだなと再認識した。

  • aoringo

    著名な研究者である博士の婚約者カレンが何者かに殺された。容疑者は自身の娘エヴァしか考えられない。犯人とその方法、そして最後で明らかになる本当の黒幕。結末に驚いたし楽しめたけど、事件そのものは少し小粒なものになるのかもしれない。誰もが犯人と疑わないエヴァを心から信じ支え続けた私立探偵のテリーと、下町育ちで粗暴な彼に次第に惹かれていくエヴァ、この二人の初々しい恋愛模様がとても良かった〜!タイトルが気になって購入した本だけど、思いがけず良い出会いとなりました。

  • ぽんすけ

    ずるいよ〜っ!一生懸命犯人誰か考えちゃったじゃないの!犯人はマクルーア博士がすんごいトリックでとも思ったけど、最後はパパと一緒でエヴァだと思ったよ。犯行可能だったのは彼女しかいないと思ったから。でもこの展開は考えていなかった。今回読んでてむずむずしたのは微妙に日本関係のことが出てきてしかも何かずれてることと、エラリーとパパが対立したこと。日本のことに関しては現代でも文化的に誤解されてることもあるので当時だったら仕方ないけど、エラリーとパパがバチバチなのはつらかった。私は二人仲良く捜査するのが好きなんです!

  • かさお

    今までのゴリゴリのロジック的な堅苦しさがなく、とにかく読みやすかった。それは主人公が若く美しい女性だったからだろう。これでもか、というほどのラブロマンスが描かれており、 エリートの医師と不良っぽい探偵との三角関係なんて、懐かしの少女マンガのようではありませんか😅完全なる密室で着物を着て首を刺された女性、鳥籠から逃げた琉球カケス、謎の日本人老婆、なかなか雰囲気ありました。今回は犯人当てよりも、大人の解決をしたエラリーの心理作戦に魅せられました。これで角川の新訳シリーズ、コンプリート✨エラリー格好いい✨

  • baba

    読メさんのレビューに魅かれて、数十年振りのエラリー・クィーン。当時は好きで読んでいたのに、今読むと違和感が拭えない。30年代の出来事だから仕方がない。日本の描写にも憮然、当時の日本はこんな印象なのですね。若い頃は西洋に憧れても、今はどっぷり時代物大好きなことを再認識しました。

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