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E・m・フォースター短篇集 ちくま文庫

E.m.フォースター

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480438096
ISBN 10 : 4480438092
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ケンブリッジ大学で古典語を専攻したE.M.フォースターは、卒業後の一年間をイタリアに遊び、ギリシャ巡航クルーズにも参加した。本書は、そうした深い学識と新鮮な体験から生まれた、神話と現実世界の間にたゆたう「コロヌスからの道」「パニックの話」などに加え、ホモセクシャルを扱ったがゆえに生前は公刊されなかった「アーサー・スナッチフォールド」、近代文明の末路を予告した幻想小説「機械は止まる」を収録する。

【著者紹介】
E・M・フォースター : 1879‐1970年。フォースターはヴィクトリア朝末期から二度の世界大戦を経て亡くなるまで、西欧的伝統を背景にした懐疑と寛容の精神のもとに生き抜いた

井上義夫 : 1946年生まれ。一橋大学名誉教授。主な著書に『評伝D.H.ロレンス』(全3巻、和辻哲郎文化賞)のほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 帽子を編みます

    あまり好みには合いませんでした。イタリアが舞台のものが多いのですが、イタリア人とイギリス人、アッパーミドルと労働者との差異を描いていますが、心に響かないのです。「永遠なる瞬間」裕福な女流作家がかつての情熱の相手と出会うのですが、相手が築いてきたそれなりの生活には配慮せず一方的にまくしたてるのは共感出来ませんでした。「機械は止まる」ディストピアもの、機械に全てを任せた未来。星新一やアシモフでも似た設定を読んだことがあるように思います。人との深いふれあいがない状況、それを書くのは上手いなと思いました。

  • 本木英朗

    英国の小説家のひとりである、E・M・フォースターの短編集のひとつである。もちろん俺は、今回が初めてだ。深い学識と新鮮な体験から生まれた、神話と現実の世界の間にたゆたう「コロヌスからの道」「パニックの話」など、いろいろな話ばかりである。よかったです、ハイ。この作者の長編も何冊か持っていたので、今度はそっちを読もうと思う。満足でありました。

  • あ げ こ

    賛美と皮肉。陶酔と嫌悪。はっきりとしている。はっきりと区別されている。混ざり合わないものとして。わかりきったこととして。夢幻に捧げられる言葉と、現実を知らしめるための言葉。幻想は現実を侵食するものとしてではなく、例えば求むるべき真実の現れとして描かれる。現実は最早硬直し、鈍り、幻想を以ってさえそう簡単に切り裂けるものではないのだ。形ばかり望んでみたところでそう簡単に行けるものではないのだ。真に幻想を、その美しさを受け入れるためには、狂うほかない。境目を超えるには、幸福に狂うほかない。現実は常につきまとう。

  • ハルト

    読了:◎ 印象的だったのは、「アーサー・スナッチフォールド」。解説に詳しくあるように、ホモセクシャルとしての彼の体験が、色濃く影響を与えているのだろうなと思わせられる作品。機械が人間を支配する、ディストピア小説のような「機械は止まる」や、愛の幻想を問われる「永遠なる瞬間」もよかった。人間の機微のどこか哀しい滑稽さがあるように思えた。

  • Foufou

    翻訳との相性が悪いと時間がかかる。本書はまさにそれ。短時間のうちに読み終えて感銘を受けるものもあれば、数日を要する(読みかけては寝落ちするを繰り返す)ものも。とまれ興味深い作家であることはたしか。ラテンアメリカ文学を彷彿とする奇譚もあればホモセクシュアル話もあるし宿命論、死後譚、SFまである。どういうコンセプトでこの短編集が編纂されたか知りたいところだが、解説は作家二十代の枝葉末節に終始し、コンセプトはおろかその生涯(永井荷風と同年の生まれ)を概観するのも叶わず。こういうところも翻訳者としてどうかと思う。

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