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こわされた少年 創元推理文庫

D・m・ディヴァイン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488240158
ISBN 10 : 4488240151
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

イアン・プラットは16歳の高校生。霧の濃い水曜の午後、自転車で学校を出たのを最後に消息を絶った。当初は単なる家出と思われたが、姉アイリーンの依頼で赴任間もないニコルソン警部の指揮のもと警察が捜索を開始する。かつて優等生だったが、ある時期から不良の仲間入りをし、不自然に金回りがよくなっていたイアン。いったい少年に何が起きたのか? 犯人当ての名手ディヴァインが読者の盲点を鮮やかに突く、傑作本格ミステリ!

【著者紹介】
野中千恵子 : 1938年生まれ。東京外国語大学英米科卒業。翻訳家

D・M・ディヴァイン : 1920年スコットランド生まれ。大学職員時代、英国有数のミステリ出版社コリンズ社の探偵小説コンクールに投じた『兄の殺人者』がアガサ・クリスティから高く評価され、執筆活動に入る。デビュー以降もアントニイ・バウチャー、H・R・F・キーティングら具眼の士より絶賛される、極めて完成度の高い本格作品をものした。死後出版の『ウォリス家の殺人』を含め、その生涯で13作の推理小説を発表した。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    今まで復活していなかったのが勿体ない良作。物語の展開自体はディヴァインのお家芸ともいえるオーソドックスなもので、自分の命の危機管理意識バグった人が、ほぼ自殺に等しいシチュエーションで殺されそうになったその瞬間に、たいした証拠もないのに神がかった直感で真祖ビタ当てした人が、これ以上ない間一髪のタイミングで駆けつけて「ああ、お前は!」となるやつ。ここで明らかになる犯人の設定がディヴァインは上手い。解説にあるように、犯人披露後はあっさり幕引きする割りに、結構ほろ苦いオチ。ルースの存在は必要あっただろうか。

  • 本の蟲

    知る人ぞ知るミステリ巧者ディヴァインの作品も、こちらで全作読了…のはず。行方不明になった少年の捜索から始まる新たな事件。何気に刑事が主人公なのは初な気がする。そして、いつも凛とした有能な女性が多く描かれているのに、少年の姉アイリーンは男を見る目がない。犯人の読めないフーダニットの名手として、作品読むたびに作者を絶賛しているが、本作は翻訳されたのが最期だけあって一段落ちるか? 

  • ミノムシlove

    成績優秀な少年が忽然と姿を消した。嘆く母の代理で警察にやって来た姉は言う。「弟に家出する気概があって良かった。」と。大切な一人息子を溺愛していた母・愛情はあれど距離を置いて見守っていた姉・ほとんど存在感の無い父。杳と知れない行方は少しずつ見えてくる─警察官や、少年の友人、姉の職場の人間が入れ替わり立ち替わり現れる。面白かった!またしても結末は分からなかったけれど。病を得て病棟に隠棲したおじいさん先生に惹かれたなあ。

  • 海猫兄弟

    スコットランドの田舎町、霧深い夕刻に一人の少年が失踪するという始まりは中々印象的だ。少年の生い立ちと複雑な家庭環境、教師の姉とその同僚達、捜査を主導する警部の葛藤、街の関係者、と多彩な登場人物が配される。各場面で細かな心理描写を多用しミスリードを誘ってくるので犯人を一人に絞り込むのは厄介だ。決定的なヒントに気付いても、その確信が揺らいでしまう構成に翻弄される。フーダニットとしての面白さに加え、階級社会の対立やイングランドとスコットランドの微妙な関係が仄めかしてあり、英国本格推理とは一味違う楽しみがあった。

  • 芋猫

    霧の深い夜、男子高校生イアンが失踪する。教師の姉アイリーンから依頼を受けて捜査を開始したニコルソン警部は、優等生だったイアンがある頃から荒れ始め、金回りも良くなっていたことを知り…という話。1965年の作品で、96年刊行の邦訳版が復刊されたもの。序盤はよくある家出ものかと思ったが、途中からアイリーン視点も入り、登場人物のキャラ設定の秀逸さも相まってどんどん面白くなり、あっという間に読み終えた。良質なフーダニット×サスペンスはなんぼあってもいいですな😋

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