CD

Eien Nare Suwa Nejiko

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
KICC1064
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

ついに甦る伝説の美貌・美音!
諏訪根自子一周忌追悼メモリアルCD発売!
秘蔵音源2曲を発掘!「サパテアード」と「モーツァルトのロンド」が遺っていた。
永遠なれ 諏訪根自子


ぼくらの青春時代のアイドル 宇野功芳
諏訪根自子は巖本真理や辻久子と並んで、ぼくらの青春時代のアイドルだった。クールな諏訪、熱い巖本、その中間の辻と芸風が異なっていたため、ファンも分かれて声援を送った。諏訪根自子の理知的な美貌は近寄り難い雰囲気を湛えて青年の心をときめかせたものである。
いまあれから50年の歳月を経て蘇った彼女のヴァイオリンを聴き、改めて感動した。バッハのような精神の厳しさや祈りに満ちた「クロイツェル」もさることながら、僕はとくにラヴェルとサラサーテに魅かれた。懐かしくも味の濃い前者は少しも古くさくなく、初出の後者の鮮やかさ、闊達さはいかばかりであろう。節まわしもチャーミングで、諏訪根自子が今そこで弾いているかのような幻想に捉われてしまった。


 戦前戦後を通じ日本人で初めて国際的に活躍した美貌の天才ヴァイオリニスト諏訪根自子。2012年3月6日に亡くなっていたというニュースは衝撃とともに世界を駆け巡りました。諏訪根自子の芸術は永遠です。1周忌を迎えるにあたり、メモリアルCDをリリース!キングレコードへの晩年の録音がまとまったかたちで復活します。ファンには嬉しいことに秘蔵音源2曲を発掘!戦時中のパリでの演奏会で、客席にいたジャック・ティボーからじきじきに賞賛の言葉を受けたという伝説の“美音”が、キングレコードへのステレオ録音 + 最新デジタル・リマスタリングで鮮やかに甦ります。

 《クロイツェル》は絶品・・・「内容が濃い。眼頭が熱くなる。」(宇野功芳)
長い沈黙を破り、1977,8年におこなったバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」録音は、「諏訪根自子の芸術健在なり」と一大センセーションを巻きおこしました。この反響に応えて諏訪根自子は1986年に《春》《クロイツェル》を録音、1994年8月にCD:KICC-132で発売されました。
「(《クロイツェル》は)引退したことが信じられないくらい衰えを見せておらず、何よりも内容が濃い。第1楽章序奏部の精神的な厳しさにまず打たれるが、主部の緊張力にあふれた進行と意味深い語りかけはことにすばらしく、リズムの間の良さなど絶品だし、展開部冒頭の訴えには眼頭が熱くなる。第2楽章のテーマは一見ぶっきら棒のようでいて真実の心に満ち、フィナーレは崩しているわけではないのに個性を感じさせる。」
(宇野功芳、『クラシック名盤大全〜室内楽曲篇〜』音楽之友社刊より)

 なんと未発売音源がキングの倉庫にねむっていた!「サパテアード」(サラサーテ)、「ロンド〜ハフナーセレナードより」(モーツァルト)は世界初出音源!
《春》《クロイツェル》を録音する直前、1985年に諏訪根自子は自身を主人公にした小説「美貌なれ昭和−諏訪根自子と神風号の男たち−」(深田祐介著、文藝春秋社刊)のテレビドラマ化のサントラ用に愛奏小品5曲を録音しましたが、「ハバネラ形式による小品」と「アヴェ・マリア」の2曲がサントラに使用され、1985年9月にサントラLP(K28C-4018)として発売。「サパテアード」と「モーツァルトのロンド」はお蔵入りのままでした。今回初出となる2曲についても、衰えを見せない技巧とフランス仕込みの感性で魅了!アナログ録音成熟期のキングの技術も定評があり、諏訪根自子の美しく音楽的で気品ある演奏を満喫できます。

 伴奏の田中園子も諏訪と同様、戦前から戦後にかけて華々しい活躍をとげた重要なアーティスト。ソリストとしてばかりでなく、三浦環、巖本真理、辻久子、諏訪根自子らとの共演、伴奏者として実績を残しています。晩年は昭和音大名誉教授をつとめたのち2007年に死去。(キングレコード)

【収録情報】
1.ラヴェル:ハバネラ形式による小品 【初CD化】
2.サラサーテ:サパテアード 【初出】
3.シューベルト:アヴェ・マリア(ヴィルヘルミ編)【初CD化】
4.モーツァルト:ロンド〜ハフナー・セレナードより(クライスラー編)【初出】
5.バッハ:G線上のアリア(ヴィルヘルミ編)

・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24《春》
6.第1楽章:アレグロ
7.第2楽章:アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ
8.第3楽章:スケルツォ、アレグロ・モルト
9.第4楽章:ロンド、アレグロ・マ・ノン・トロッポ

・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 《クロイツェル》
10.第1楽章:アダージョ・ソステヌート−プレスト
11.第2楽章:アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ
12.第3楽章:フィナーレ、プレスト

 諏訪根自子(ヴァイオリン)
 田中園子(ピアノ)
 録音時期:1985年7月30日(1−5)、1986年4月8、15、22日(6−9)、1986年4月18、22日、5月20日(10−12)
 録音場所:東京、キングレコード第1スタジオ

諏訪根自子(すわねじこ)プロフィール
1920年(大正9年)1月23日、父・順次郎、母・瀧の長女として東京に生まれた。満3歳よりはじめは中島田鶴子、ついでその師小野アンナにヴァイオリンを習う。
1930年(昭和5年)、アレクサンダー・モギレフスキーに師事、1932年(昭和7年)、日本青年会館において初リサイタルを開いた。このとき観客席に来日中のフランスの名女流ヴァイオリニスト、ルネ・シュメーがいて、「ヨーロッパにもこの年でこれだけの子はいない」と12歳の諏訪を天才少女と賞賛した。日本最初の天才ヴァイオリニストの出現は日本楽壇を驚かせ、その名は一躍全国に広まった。
1936年(昭和11年)1月23日、16歳となった少女は文部省の交換留学生としてベルギーのブリュッセルに赴き、エミール・ショーモンに師事。
翌38年(昭和13年)、パリに移りロシア系ユダヤ人教授でありジャック・ティボーとも親しいボリス・カメンスキーに師事し、1939年(昭和14年)5月19日、ショパン楽堂(サル・ド・ショパン)でヨーロッパにおける初リサイタルを開いた。芳紀まさに19歳。11日付の朝日新聞には「パリ楽壇に妙技揮ふ」「提琴精進の諏訪根自子嬢」という、同盟発のコンサート告知記事が載る。
この年の9月、ナチス・ドイツのポーランド侵入により、第2次世界大戦が勃発したが、彼女はパリに残留し、ジャン・フルネ指揮のコンセール・ラムルー、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮のベルリン・フィル(1943年10月19・20日)、ハンス・ヴァイスバッハ指揮のウィーン・フィルと共演するなどして活躍した。その活動範囲は、フランス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、スイス他、ヨーロッパ各国にわたっている。1942年パリ空襲のなか開始が遅れて開かれたフルネ指揮コンセール・ラムルーの演奏会ではヴァイオリン協奏曲を共演した根自子に、この日姿を見せていたジャック・ティボーがじきじきに賞賛の言葉をかけたという。
1945年(昭和20年)12月、アメリカ経由で帰国した。
翌46年(昭和21年)よりマンフレッド・グルリット、井口基成、井口秋子、田村宏、安川加寿子、田中園子等と日本全国で演奏活動。
1951年(昭和26年)渡米しハリウッド・ボウルほか各地で公演。その後1960年(昭和35年)ごろまで活発に演奏活動を行ったが、その後公式演奏より遠ざかった。
1968年(昭和43年)、東大教授大賀小四郎と結婚、同氏が西独日本文化館初代館長就任にともない渡欧。1972年(昭和47年)帰国するも消息はほとんど聞かれず、伝説中の人物となっていた。
1978年(昭和53年)、彼女の芸術を遺しておきたいという義弟・信木三郎(根自子の妹の夫)の強い望みによってキングレコードにバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」を録音。1981年11月にLP発売。“昭和の天才少女”の復活は一大センセーションを巻き起こしたのである。(キングレコード)

Track List   

Customer Reviews

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素晴らしいCDです。 クロイツエルと春が再...

投稿日:2021/02/19 (金)

素晴らしいCDです。 クロイツエルと春が再発売されたのはうれしい限りですが、是非、諏訪根自子さんの真打作品と言ってもよい、バッハ無伴奏VN全曲の再発売をお願いしたいものです。

古き良き時代 さん | 大阪府 | 不明

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