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Santa Cecilia Orchestra Archives 1937-2010 (8CD)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SCO19372010
Number of Discs
:
8
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
1937〜2010(8CD限定盤)


1908年に創設されたイタリアの名門オーケストラ「ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団」は、近年ではパッパーノとの一連のレコーディングによってその高度な実力は広く知れ渡っていますが、過去の演奏については、オペラ録音や、デ・サーバタの録音のほかはあまり聴けなかったので、今回のセットの登場は歓迎されるところです。

【会員向け限定品の特別販売】
このセットは、イタリア国内の定期会員、スポンサー向けのアイテムということでしたが、限定数ながら東武トレーディングが、正規に輸入・発売を許可されたというものです。
 なお、ボックスには内容の記載がないため、東武トレーディング側で日本語帯を作成、収録曲詳細がわかるようにしているということです。

【変化に富む内容】
収録内容は大雑把に言って半分がヒストリカル(1937-1956)、半分が現代(1993-2010)で、あいだの1957年から1992年にかけての35年間の演奏は収録されていません。つまり昔のサンタ・チェチーリア管と今のサンタ・チェチーリア管の演奏を楽しむといった制作趣旨のようで、かえって違いが鮮明にわかって面白い方針ともいえます。

【ヒストリカル(1937-1956)】
CD1〜CD4、およびCD5の初めの2曲が、56〜75年前に収録された、いわゆる「ヒストリカル」に属するものとなっています。登場する指揮者は下記の通りでかなり豪華。※印が音楽監督経験者となります。
 なお、ヒストリカルとはいっても音質は聴きやすい水準にあり、さらに一部はステレオで収録されているというのも朗報です。

・ベルナルディーノ・モリナーリ(※)
・ヴィクトル・デ・サーバタ
・フランコ・フェラーラ(※)
・グイド・カンテッリ
・ウィリー・フェレッロ
・フェルナンド・プレヴィターリ(※)
・ジョン・バルビローリ
・カルロ・マリア・ジュリーニ
・イーゴリ・マルケヴィチ(※)
・ヴォルフガング・サヴァリッシュ

【現代(1993-2010)】
CD5のメイン曲とCD6〜CD8には、1993年から2010年にかけて録音された現在の演奏が収められています。登場する指揮者は下記の通りで、こちらもかなり豪華。※印が音楽監督経験者となります。

・ダニエレ・ガッティ(※)
・ジュゼッペ・シノーポリ(※)
・ジョルジュ・プレートル
・チョン・ミョンフン(※)
・アントニオ・パッパーノ(※)

【注目の演奏】
オーケストラのサウンドが個性的なだけあって、演奏はどれも注目に値しますが、中でも凄いのがシノーポリによるチャイコフスキーの交響曲第5番でしょう。細部情報を重視するシノーポリとしてもここでのアプローチは異常なほどのこだわりをみせた強烈なもので、地元イタリアでのライヴということもあってか、やりたい放題の表情付けには驚くばかり。フィルハーモニアとのスタジオ盤の4年後の演奏ですが、その仕上がりの違いにはかなり大きなものがあります。(HMV)

【収録情報】
CD1
・パガニーニ/モリナーリ編:無窮動
 ベルナルディーノ・モリナーリ(指揮)
 録音:1937年、シュトゥットガルト(モノラル/ライヴ)

・ヴィヴァルディ/モリナーリ編:四季
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/夜想曲より『雲』
 ベルナルディーノ・モリナーリ(指揮)
 録音:1942年、ローマ(モノラル)

・ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
 ヴィクトル・デ・サーバタ(指揮)
 録音:1945年6月15日、ヴァチカン(モノラル/ライヴ)

CD2
・ワーグナー:『パルジファル』第1幕前奏曲
・ストラヴィンスキー:花火
・ラヴェル:『マ・メール・ロワ』抜粋
 ヴィクトル・デ・サーバタ(指揮)
 録音:1945年6月15日、ヴァチカン(モノラル/ライヴ)

・ドビュッシー:交響詩『海』
 ヴィクトル・デ・サーバタ(指揮)
 録音:1948年2月、3月 ローマ(モノラル)

・ベートーヴェン:交響曲第8番
 フランコ・フェラーラ(指揮)
 録音:1951年、ローマ(モノラル)

CD3
・ロッシーニ:歌劇『コリントの包囲』序曲
 グイド・カンテッリ(指揮)
 録音:1949年5月9日、ローマ(モノラル)

・ロッシーニ:歌劇『泥棒かささぎ』序曲
 ジョン・バルビローリ(指揮)
 録音:1947年2月8日、ローマ(モノラル)

・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
 アルマンド・トロヴァヨーリ(ピアノ)
 ウィリー・フェレッロ(指揮)
 録音:1953年8月30日、ローマ(モノラル)

・カゼッラ:交響組曲『甕』
 フェリーチェ・ルーツィ(テノール)
 フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)
 録音:1956年7月、ローマ(ステレオ)

・ペトラッシ:管弦楽のための協奏曲第1番
 フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)
 録音:1956年7月、ローマ(ステレオ)

CD4
・レスピーギ:交響詩『ローマの松』
 フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)
 録音:1956年7月、ローマ(ステレオ)

・ケルビーニ:レクィエム ハ短調
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
 録音:1952年、ローマ(モノラル)

CD5
・ダラピッコラ:とらわれ人の歌
 イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
 録音:1954年、ローマ(モノラル)

・スポンティーニ:歌劇『ヴェスタの巫女』序曲
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
 録音時期:1993年12月18日、ローマ(デジタル/ライヴ)

・ブラームス:交響曲第1番
 ダニエレ・ガッティ(指揮)
 録音:1997年9月3日、ローマ(デジタル/ライヴ)

CD6
・ベートーヴェン:『エグモント』序曲
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
 録音:1998年5月25日、ローマ(デジタル/ライヴ)

・チャイコフスキー:交響曲第5番
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
 録音:1996年2月15日、ローマ(デジタル/ライヴ)

CD7
・ブラームス:交響曲第3番
 ジョルジュ・プレートル(指揮)
 録音:2010年5月31日、ローマ(デジタル/ライヴ)

・ブラームス:交響曲第4番
 チョン・ミョンフン(指揮)
 録音:1996年4月29日、ローマ(デジタル/ライヴ)

CD8
・ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』
 アントニオ・パッパーノ(指揮)
 録音:2005年1月5日(デジタル/ライヴ)

・ブレーズ:ノタシオン
 アントニオ・パッパーノ(指揮)
 録音:2008年1月16日(デジタル/ライヴ)

・レハール:ワルツ『金と銀』
・ポンキエッリ:歌劇『ジョコンダ』より『時の踊り』
 アントニオ・パッパーノ(指揮)
 録音:2008年12月2日、ローマ(デジタル/ライヴ)

 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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RCSさんもご指摘の通り,パッパーノのベー...

投稿日:2012/10/02 (火)

RCSさんもご指摘の通り,パッパーノのベートーヴェンの第5は驚異的名演奏.幾多の名演奏に接してきた耳にも抜群の名演奏と思わせる素晴らしい完成度です.レハールの「金と銀」も大変見事. 次点はチョン・ミュンフンのブラームスの第4.これまた見事なアンサンブルの統御で,終始圧巻です.この二曲だけでも,このセットを買う価値があると思います. なお,1947年録音のバルビローリの「泥棒かかさぎ」は,アセテートっぽい音質とノイズがあるにもかかわらず,完全なステレオになっていて,もしかして,バイノーラル録音なのではと思われます.1947年としては驚異的に鮮明な音質と臨場感です. モリナーリの録音は,もうちょっと復刻をがんばってほしかったです.四季は抜群の演奏名だけに,1942年の78sとはいえ,もっと鮮やかな音になるはずです. 全体として,作りこみが丁寧で解説書もしっかりしているので,愛好家には手放せないセットだと思います.

ねこだらけ さん | 京都府 | 不明

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何度ともなく聴きこんでいる運命ですが、CD...

投稿日:2012/09/09 (日)

何度ともなく聴きこんでいる運命ですが、CD8のパッパーノの運命に久々に感動しました。微妙なニュアンスの付け方が尋常でない巧さで迫力も満点の演奏でした。その他のブーレーズなどの曲も良かったです。パッパーノは素晴らしい!因みに他のCDは未聴です。

RCS さん | 東京都 | 不明

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