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Prokofiev Cello Sonata, Shostakovich Cello Sonata, Rachmaninov Vocalise : Catherine Hewgill(Vc)Vladimir Ashkenazy(P)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4816562
Number of Discs
:
1
:
Australia
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


巨匠アシュケナージとシドニー響首席チェロ奏者とのロシア・プログラム

ロシアのピアニスト・指揮者ヴラディーミル・アシュケナージと、シドニー交響楽団の首席チェロ奏者のキャサリン・ヒューギルが、すべてロシアの作品で構成されたアルバムをリリース。2人がデッカ・オーストラリアに録音した当盤には、ショスタコーヴィチとプロコフィエフのソナタに、アメリカのチェロ奏者レオナード・ローズが編曲したラフマニノフの『ヴォカリーズ』がカップリングされています。
 ヒューギルは『From Darkness To Light』というこのアルバム・タイトルについて、「2つのソナタそれぞれに多数ある非常に暗いパッセージが、最終的に普遍的な光と希望に変わってゆくように見えるから」と語っています。一方アシュケナージも「ヒューギルとのこの録音は実に楽しかった。彼女は非常に芸術性があり、極めてプロフェッショナルな音楽家だ。さらに私はロシア人なのでこの偉大な音楽に自然に同化する感覚を持てた」と語りました。(輸入元情報)

【収録情報】
● プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
● ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
● ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14(レナード・ローズ編、チェロ&ピアノ版)


 キャサリン・ヒューギル(チェロ)
 ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)

 録音時期:2016年10月9,13日
 録音場所:シドニー、トラックダウン・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Customer Reviews

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“From Darkness to Light”というタイトル...

投稿日:2021/07/06 (火)

“From Darkness to Light”というタイトルが与えられている。ヒューギルによると、「2つのソナタがもつパッセージの暗さに基づくものだが、それらは普遍的かつ希望的な解決へと導く可能性を内在している」とのこと。独奏チェロを担うヒューギルはシドニー交響楽団の首席奏者。2009年から12年まで同オーケストラの首席指揮者であったアシュケナージと、形を変えての協演は、感慨深いものもあるだろう。そのアシュケナージのピアノは、室内楽として理想的なものに感じられる。崩れないバランス、チェロ奏者の表現を踏まえたこまやかなアクション、運動的な個所であっても、客観的な視点をつねにキープした造形性。アシュケナージは、これらの2つのソナタを、1988年にハレルと録音しているが、それと比べても、さらに完成度が高まった感がある。プロコフィエフは、第1楽章の薄明かりの下の不安を感じさせるメロディーと憂鬱な情感がとてもきれいな繋がりをもって奏でられる。第2楽章はウィットな感覚と叙情的なフレーズの役割分担が明晰に表現されており、チェロの適度に艶やかな音色に軽やかに沿うピアノの距離感が抜群だ。第3楽章ではロシア民謡の影響を受けたリズムがほどよい活力で表現されていて瑞々しい。プロコフィエフのチェロ・ソナタという楽曲における現代を代表する録音と呼ぶにふさわしいだろう。ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは、28歳のショスタコーヴィチか書き上げた作曲者最初の大規模室内楽である。4つの対比感のある楽章から構成される。ショスタコーヴィチらしい不穏さはあるものの、作曲者特有のダークさはそこまで色濃くはなく、むしろ彼の作品の中では保守的なものとして分類されることが一般的だ。ヒューギルとアシュケナージは、純音楽的なアプローチといって良く、自然なアーティキュレーションで、しなやかな流れを形作る。楽曲本来の姿を正しく伝えながらかつ味わい深い大家ならではの演奏だ。第3楽章のラルゴにおける透明な情感、そして以外に小規模でスケルツォ的性格をもつ第4楽章の一貫した流れの美しさにとくに感銘を受ける。末尾に収録されているヴォカリーズは、アメリカのチェリスト、レナード・ローズによる編曲版が用いられている。淡さの中にいるようでいて、気がついいた時には、深い情緒の薫りの中に誘われている演奏で、アルバムを美しく締めくくる。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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