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半生 はんせい の絆 ハヤカワepi文庫

Chang Eileen

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151201158
ISBN 10 : 4151201157
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中国で魯迅と並んで評価される、伝説の作家の代表作を新訳・文庫で刊行。一生ぶん続くことは叶わなかった、男女の恋の運命をめぐる傑作

【著者紹介】
濱田麻矢 : 神戸大学大学院人文学研究科教授、翻訳家

チャン・アイリン(張愛玲) : 1920年に上海の名家に生まれ、西洋と中国の文化が交錯する環境で育った。彼女の作品は、伝統と近代の狭間に生きる人々の心理を巧みに表現している。1940年代に発表した短篇小説「傾城之恋」や「金鎖記」は、戦時下の中国における愛の儚さと社会の不条理を見事に描き、高い評価を受ける。1950年代に香港、そしてアメリカへと移住した後も執筆を続け、英語と中国語の両方で作品を発表。2007年にはアン・リー監督による映画『ラスト、コーション』の原作「色、戒」が彼女の作品であったことで、再び注目を集めた。1995年にロサンゼルスで死去。その詩的な文体と鋭い人間洞察で今もなお多くの読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Shun

    「半生縁」の文庫化。上海・南京を舞台に運命に翻弄される男女の永遠の愛を描く。悲劇に打ちのめされるも一生に一度の恋愛に身を投じる恋人たちに涙する。大戦前、近代化が進む中国での一般的な家庭の暮らしや風習が伝わる描写、そして友情や嫉妬などが入り混じった複雑な心境の描き方に説得力がある。特に身内の酷い行為によって翻弄されるヒロインが孤独の中で自分と向き合う場面。理不尽な社会と親族が壁となって一人の女性が自由や幸せを得るにはかくも過酷な時代。「愛とは、その値打ちを問うものではない」と説く張愛玲による至上の恋愛小説。

  • ちえ

    引き込まれた。脚注を読みながらその頃の町並みを想像する。なぜか行ったことも見たことも無いのに、とても懐かしい感じがする町や人々の様子、雨混じりの雪が滲みた曼禎の赤い手袋。その世界に入りこんだ。途中、余りにショックで読むのを止めようと思った。残酷な断ち切られた曼禎と世釣の恋。曼禎が閉じ込められている部屋の外を歩く世釣の足音。年月の後で出会う二人。張愛玲の中国語の原文の美しさは日本語への翻訳は不可能だとか、どんなに麗しいものなのか…。

  • TATA

    戦前の上海、南京を舞台にした恋愛小説。中華圏では広く知られた作品らしくドラマや舞台に何度もなってると、ふむ。ハヤカワの作品だしと思って手に取る。最初は若い男女のお話なんだけど、半ば過ぎから一気に暗転。なんなの、こんなのアリなの?というような虫唾が走る展開に。うーん、そりゃあ悪役もいた方が話に深みは出るもんだけどもこりゃないでしょ。個人の恋愛感情など家族に振り回されて成就しないってのが彼の国では受け入れられるってこと?これも強烈な異文化体験なんだろかと読後モヤモヤ。

  • tsu55

    舞台は1930〜40年代の上海・南京 。 互いに惹かれ合いながらも、すれ違い、行き違い、結ばれない若い男女。そのもどかしさ に苛立ちながらも、先が読みたくて、引き込まれてしまった。 旧弊な習わしがまだ残っている時代。一見おとなしそうな曼 だけれど、周囲の圧力に屈せず、凛として意志を貫く姿は美しい。こんな女性が目の前にいたら、ちょっと好きになってしまうかもしれない。

  • さとうしん

    張愛玲作品は今まで翻訳で短編集を読んだことがあるだけだが、短編とはまったく味わいが違う。長編の方が面白い。中盤から「どうしてこうなってしまうのか」と主人公カップルのすれちがいぶりにやきもきしながら読んだ。時期的には満州事変から日中戦争にかかるが、そんなものなど存在しないかのように話が進んでいくなと思ったら後半で少し関係してくる。

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