SACD

Symphony No.7 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (Hybrid)

Bruckner (1824-1896)

User Review :4.5
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OVCL00474
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

強靭な音楽性と美しく輝く響き!
インバル&都響によるブルックナー・シリーズ Vol.5


音楽ファンからの絶大な支持を受ける名コンビ、インバル&東京都交響楽団によるブルックナー・シリーズ第5弾。2012年4月に行われた演奏会のライヴ音源です。この日も、インバルの音楽を聴きに会場は満席となりました。
 インバルのブルックナーは、全編にわたった強靭な音楽性が音楽を突き動かし、フィナーレまで熱が冷めることなく聴衆を導きます。ブルックナーの美しい響きとメロディを都響自慢の弦楽器群が歌い上げ、天上の音楽を創りあげてゆくのです。マーラーで現代最高峰指揮者であるインバルですが、ブルックナーも最大級の評価を受け続けています。
 世界最高の演奏が、東京から発信されています。ぜひお聴き下さい。(EXTON)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調

 東京都交響楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:2012年4月12日
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

Track List   

  • 01. 交響曲第7番

Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
3
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
8番も5番も不思議なほど名盤だったが、こ...

投稿日:2014/10/09 (木)

8番も5番も不思議なほど名盤だったが、この7番はほとんど印象に残る箇所がなかった。そもそも7番は情緒的な音楽でもあるので、どんな演奏をしてもそこそこの名演になる。冷たい演奏、ぶっきらぼうな演奏、そして深遠な演奏、すべてOK。それがゆえに、同盤のようなフツーの名演があまり面白くないのかもしれない。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

0
★
★
★
★
★
今年(2012年)の3月から4月にかけてのイン...

投稿日:2012/12/16 (日)

今年(2012年)の3月から4月にかけてのインバル・都響の4つの定期演奏会(ショスタコ4、大地の歌、ブルックナー7、ショスタコ10)は、我が国の交響曲演奏史上でもそのレベルの高さと成果の大きさで特筆されるイベントだったといえるだろう。これはその3番目、4月12日のサントリーホールでのライブ録音である。実演での演奏の印象は、極めて筋肉質で引き締まり、しかも激しさに満ちたもので、その意味でブルックナーの曲中最も静謐な浄福感に満ちた曲のイメージを完全に一新させるものであった。P席から、インバルのこれでもかといわんばかりの気迫を正面から浴びて圧倒され、曲の開始から最後まで手に汗を握るような緊張感で聴きとおした。とにかく、この曲がこんなに短く感じたのは初めてであった。それは物理的な時間の短さ(つまりは基本的なテンポが速めであること)もさることながら、響き自体の凝縮された厳しさによるところが大きい。方向性としては、同じ会場で既にCD化されているあの6番の名演と同じであるが、7番も全く同様のアプローチになるとは思っても見なかった。その意味でも驚きであった。しかし、振り返ってみれば、このコンビによるブルックナーのこれまでの成果は、いずれも曲ごとのブルックナーのイメージを一新するものであったし、その意味でこの演奏もしっかりとその方向性を踏襲しているものということができよう。ただ実演では、自分が余りに曲の旧来のイメージ(自分としてはカラヤン・VPOが最も気に入っている)に引きずられていたせいか、あるいは(その影響が大きいように思えるが)P席で響きが若干いびつに聞こえるせいか、衝撃は受けたものの演奏の全体をきちんと理解できたとまではいかなかったように思える。終演後は大絶賛で一般参賀もあったが、他方で一声「ブー」があったのも間違いなく聞こえた。しかし、この録音を聞いてみて、インバルがやろうとしたことがよく理解できたし、本当に、空前絶後のブル7だ、という感を強くした。とにかく、ブルックナーの中で、最もカトリシズム的、教会的な美しさに満ちたこの曲の響きを、極限まで磨き上げることで、通常期待されている響きの美しさの範疇を超えたものに到達しようとした演奏だということだ。それは、インバルが、音楽の本質に関して、単なる美を超えた真に到達すべきものする考え方をこの演奏についてもいかんなく発揮したということなのだ。そういった考え方は、演奏方法に関する哲学は全く異なるものの、彼の師であるチェリビダッケ、更に言えばその師であるフルトヴェングラーに連なるものである。つまり、インバルはフルトヴェングラーの孫弟子だし、音楽の演奏に対する哲学的な態度という点では、アバドとか、バレンボイム等、フルトヴェングラーからの影響を標榜する指揮者より、(出来上がりの演奏は全く違うにしても)よっぼど正統的に引き継いでいるように思う(バレンボイムはチェリビダッケの薫陶も相当受けているハズなのだが)。そして、このブルックナーの7番のように、(複雑さ、晦渋さが薄く)美しさを全面に出した曲だと、余計にインバルの音楽哲学がその苛烈さを発揮してしまうのだろう。ブルックナーの響きの特徴として、よく「素朴さ」が言われるが、その理由の一つは、いままでブルックナーの演奏で評価を受けてきた指揮者が(ヴァントは例外として)あまり各楽器間の音量のバランスに神経質でなかったことが大きい。しかしこの演奏は全く違う。スコアの指示との関係を検証したわけではないが、この演奏では、木管の独奏に弦が一部重なるような繊細な場面のみならず、金管のコラールの場面であっても、トゥッティの場面であっても、楽器間の音量のバランスが極めて厳密に計算されていて、しかも、力感や緊張感は一切失われることがない。それは、あたかも高度な職人芸で作られた隙間の一切ない複雑な寄木細工を見るようである。その一方で、ヴァイオリンはじめ、弦楽器が非常によく歌うし(もちろん一切の弛緩はない)、このコンビの他のブルックナー同様、早めのテンポの中でも緩急が大きくかつ絶妙なため、セカセカした感じは一切与えない。こういったブルックナーを今まで創造し得た指揮者とオーケストラがいたであろうか。宇野功芳氏はライナーで「ひとつの至高といいたいほど美しい純音楽」と言っているが、彼がその言葉で何を語りたいかはよく分かる。よく「星雲」とか、「惑星の運行」とか、広大な宇宙のイメージで語られるブルックナーであるが、この演奏は余りに響きが磨き上げられているために、それが宇宙という超マクロの世界のことなのか、それとも素粒子レベルの超ミクロの世界のことなのか、判別ができないような抽象性の域に達しているように思う。そういった抽象性がインバルの民族であるユダヤの精神性に繋がっているのかどうか、という思考にも誘われるところだ。さて、12月28日はショスタコ10番がリリースされる。これも凄まじい演奏であった。インバル・都響。世界のどこに行っても、これだけのレベルの演奏を恒常的に聞かせるコンビはないだろう。

norry さん | 東京都 | 不明

4
★
★
★
★
★
今や現代を代表する大指揮者となったインバ...

投稿日:2012/12/01 (土)

今や現代を代表する大指揮者となったインバルの新譜はどれも注目で聴き逃すことができない。既にマーラーの交響曲を軸として、ショスタコーヴィチなどの交響曲の名演を東京都交響楽団やチェコ・フィルとともに再録音しており、そのいずれもが旧録音を超える圧倒的な名演となっていた。ブルックナーの交響曲についても、既に第5番及び第8番という最も規模の大きい交響曲を東京都交響楽団と再録音している。いずれもフランクフルト放送交響楽団との演奏を上回る名演であり、インバルが、マーラーとブルックナーの両方の交響曲の演奏を得意とする稀有の指揮者であることを見事に証明していたと言えたところだ。そして、今般、ブルックナーの交響曲チクルスの第3弾として、満を持して人気交響曲である交響曲第7番が登場した。とにかく素晴らしい名演。これ以上の言葉が思い浮かばないほどの至高の超名演と言えるだろう。同曲は、かの朝比奈隆がブルックナーの最も優美な交響曲と称したが、インバルも、第1楽章冒頭の弦楽による繊細な響きからして、かの聖フローリアン教会の自然の中のそよ風のような雰囲気が漂う。その後も、同曲特有の美しい旋律の数々を格調高く歌い上げていく。それでいて、線の細さなどはいささかもなく、トゥッティにおいてはブラスセクションをしっかりと響かせるなど強靭な迫力にも不足はなく、骨太の音楽が構築されていると言える。このあたりの剛柔の的確なバランスは、インバルによるブルックナーの交響曲演奏の真骨頂とも言うべき最大の美質と言えるだろう。そして、インバルによる本演奏は、朝比奈やヴァントなどが1990年代以降に確立した、今日ではブルックナーの交響曲演奏の規範ともされている、いわゆるインテンポを基調とした演奏には必ずしも固執していない。第3楽章や第4楽章などにおいても顕著であるが、演奏全体の造型美を損なわない範囲において、若干ではあるが効果的なテンポの振幅を加えており、ある種のドラマティックな要素も盛り込まれていると言えるところだ。それにもかかわらず、ブルックナーの交響曲らしさをいささかも失っていないというのは、インバルが、同曲の本質を細部に渡って掌握しているからに他ならないと言うべきである。また、本演奏において特筆すべきは、東京都交響楽団の抜群の力量と言えるだろう。本年発売されたショスタコーヴィチの交響曲第4番においてもそうであったが、弦楽器の厚みのある響き、そしてブラスセクションの優秀さは、とても日本のオーケストラとは思えないほどの凄味さえ感じさせると言える。いずれにしても、本盤の演奏は、今や世界にも冠たる名コンビとも言うべきインバル&東京都交響楽団による圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。録音も超優秀。SACDによる鮮明にして臨場感溢れる極上の高音質は、本盤の価値をより一層高めることになっているのを忘れてはならない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

4

Symphonies Items Information

Recommend Items