Product Details
ISBN 10 : 4773816228
Content Description
芸術の終焉後に、 新しいアートを始めるために
商品かプロパガンダか?アートはどこから来て、今どこに向かおうとしているのか?
コンテンポラリー・アートを牽引する美術批評家 ボリス・グロイスによって明らかにされる美術の現在。
コンテンポラリー・アートとは趣味の過剰であり、そこには趣味の多元性も含まれている。
この意味で、それは多元的な民主主義の過剰であり、民主的な平等性の過剰である。
この過剰は、趣味と力の民主的均衡を安定させると同時に不安定にする。
実際、現代の芸術を全体として特徴づけているのは、このパラドクスなのだ。
私がここで告白しなければならないのは、本書に収められた私自身のエッセイもまた、今日のアートワールドにおけるある種の勢力均衡に貢献することを願って書かれたということだ−すなわち、政治的プロパガンダとして機能する芸術のための余地を、アートワールドのなかにもっと見出すことを願って。
私たちが近現代の芸術(モダンアート)作品と呼ぶ、芸術家が偶像破壊を流用して生み出したパラドクス・オブジェクトが、以下に続く論考の、直接的ないし間接的な主題である。(本書「序」より)
【著者紹介】
ボリス・グロイス : 1947年、旧東ドイツ生。哲学者、美術理論家、批評家。冷戦時代のソヴィエト連邦で学び、70年代後半にモスクワ・コンセプチュアリズムに関する論考で批評家としての活動を開始する。81年に西ドイツに亡命し、以後、ドイツ、米国を拠点に活動。戦後ロシア・東欧の前衛芸術をはじめ、近年ではコンテンポラリー・アートについて積極的に論じる。美術の制度や美術と社会、そして政治との関係を哲学的な視点から分析するその著作は、美術界に大きな影響を与えている
石田圭子 : 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。専門は美学・芸術学・表象文化論
齋木克裕 : 美術家。アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成で、MoMA PS1のインターナショナル・スタジオ・プログラムに参加する。その後、文化庁在外芸術家研修員として滞在し、以後、ニューヨークで活動
三本松倫代 : 神奈川県立近代美術館主任学芸員。専門は近現代美術・表象文化論
角尾宣信 : 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース、博士課程に在籍。専門は美学・アフェクト理論・映画論。日本の前衛映画やヴィデオ・アートのほか、サラリーマン映画や風刺漫画なども研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
しゅん
読了日:2017/12/20
うぉ
読了日:2018/09/27
Akiro OUED
読了日:2020/09/12
毒モナカジャンボ
読了日:2021/01/13
フクロウ
読了日:2020/01/04
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

