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社会学的方法の規準 岩波文庫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003421437
ISBN 10 : 4003421434
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1979
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
宮島喬 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かわうそ

    私が生まれる前から社会は存在している。例えば、誰も最初の国籍を自らの意志によって選ぶことは不可能なわけです。ということは社会的事実というのは決して主観的なものでは無い。我々の個人の欲求などから社会が生まれたというよりは、集団的な感情によって社会が生み出されたと推論する方が自然です。なぜなら、その人の意志をその人の意志によって強制するというのは不可能だからです。というのも強制は外部を通してしか有り得ないのであって、個人にとって社会が実際に強制的な存在であると感じるのであれば

  • 小鈴

    創発特性とは何か理解できるかどうかが社会科学を知る第一歩。要素から構成された全体は、個々の要素にはみられない特性をもつ。要素を足した総和ではない「何か」(システム)になり、その何かは要素を規定する。人が集まって法人を生み出すが、法人は一人一人に還元されない何かである。例えば、経済学の需要供給曲線とか。個々の集まりで価格が決まるが、価格は個々の消費行動を拘束する、とかね。←本文に出てくる事例ではなく、私の事例。デュルケムが言った訳ではありませんのであしからず。

  • ぷほは

    社会学の始まりの人。制度的な意味では、ウェーバーなどのドイツ系よりもよっぽど重要な位置にいる。若干59歳の若さで死んだことに改めて驚かされる。個人に対する拘束性と外在性、そして社会一般に流布しているという社会的事実の定義の二重性に関してはその後モースに受け継がれ、さらにレヴィ=ストロースの構造主義にまで伸びるような射程を持っていたことは既に内田隆三などによって解説されており、そこから「消費社会の神話と構造」を論じたボードリヤールや「知の枠組み」に潜む権力を暴いたフーコーまで、フランス知的伝統の射程は長い。

  • てれまこし

    個人と人類を繫ぐ中間項としての社会は、人間関係の形態の形式である。群の組織のあり方である。そして、この社会が個人を作るのであって、逆ではない。それが人類の多様性の源泉である。今日ではこんなナイーブな実証主義は否定されたが、我々自身でもある社会をひとつの物として突き放してみるという姿勢は、今日においても意味を失っていない。柳田国男が本書から読み取ったのも、この意味での実証主義かと思う。他者として突き放してはじめて、日常的な現象に驚き困惑するだけの感受性をもつことができる。自然主義文学に通じる姿勢なんである。

  • 読書実践家

    デュルケムを読んだのは大学時代。授業で課題図書を読んでくるように言われ、必死で読んだあの日の経験が自分の社会学のイメージを形成している。法や道徳は、時代や国家によって異なる。一夫多妻制の許容がそうであるように。それは、個人レベルの話ではなく、社会という集団レベルで考えるべき。その点で、個人を対象とする心理学と社会学は異なる。社会集団に客観的基準を持ち込んでも抵抗する人は必ず発生する。一方で社会という環境が個人を規定する。この相互作用が無限に続く。ジレンマと格闘しながらでも、発展を期すことは大事なこと。

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