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ブラック・プロパガンダ 謀略のラジオ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000246118
ISBN 10 : 4000246119
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和20年4月、米軍はサイパンから日本全土に向けて、日本国内の反軍勢力を装った謀略放送を開始した。アメリカの情報公開法による1次資料を駆使して、思想戦・宣伝戦といわれる第2次大戦の実態を明らかにする。

【著者紹介】
山本武利 : 1940年生まれ。一橋大学商学部を卒業後、同大学大学院社会学研究科に進学。一橋大学社会学部教授を経て、現在早稲田大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やまやま

    ブラックであるのは発信者を騙るからであるが、プロパガンダ手法として、第二次世界大戦時のラジオやビラを使う作戦が丁寧に整理されている。アメリカのものが多いが、ラスウェル以降、ドイツの例なども紹介されている。知と情を使って意を変えるための手段であるが、知については国内エリート五百人によく事情を伝え軍部の行動の非合理さを悟らせること、情においては残された妻子や軍の同胞の無念さを伝えることで、日系人また捕虜の協力を得て、日本人の意を変える戦術を進めてきたことは占領後の統治においても活用され、効果は大きかった。

  • takao

    ふむ

  • ponkts

    アメリカの対日ブラック・プロパガンダに日本語に堪能なスタッフが必要であったことから、収容所の日系人が大きな役割を果たしたことは有名。膨大な一次資料をもとに彼らを含めた個別の人物について掘り下げた力作で、ジョー・コイデ、鹿地亘、野坂参三と、章が進むにつれより重要度の高い人物に焦点を当てているのも面白い。日本は自決や特攻が相次いだために参戦国のなかでも死者に対する捕虜の比率がきわめて低かったことから、兵士が遺した手紙がノスタルジー喚起を狙ったラジオで原文ママで放送されるなど、かなり戦略的に利用されたらしい。

  • LongGate

    題通り二次大戦におけるラジヲでのプロパガンダについて、興味深い内容でした。  現代だと媒体はインターネットになるのだろうか。双方向性はどのような影響を与えるのだろうか、とか。興味は尽きませんね。

  • 鬼ちゃん

    ブラックプロパガンダの成功は日系1,2世の活躍が際立った。 もっとも衝撃的だったのが日本兵捕虜の中にも積極的にプロパガンダに参加した者がいたことであった。

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