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トム・ゴードンに恋した少女 新潮文庫

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102193587
ISBN 10 : 4102193588
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

深い深い森の始まりの地で、9歳の少女トリシアの試合は開始された。家族で来たピクニックが、いつしか迷い込んだ巨大な森でのサバイバルゲームと化していたのだ。離婚した両親。母と喧嘩ばかりの兄。うんざりなはずの彼らがいまは無性に恋しい。迫り来る虫に蛇、絶壁に急流、食料不足。しかも彼女の背後には、人智を越えたなにかが迫る…。少女の絶望的な状況を圧倒的な筆力で描く感動作。

【著者紹介】
スティーヴン・キング : 1947年メイン州生れ。貧しい少年時代から恐怖小説を好む。高校教師、ボイラーマンといった職業のかたわら執筆を続け、’74年に『キャリー』でデビュー。好評を博し、以後『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを生み、“モダンホラーの帝王”と呼ばれる。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数

池田真紀子 : 1966年東京生れ。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「世界には歯があって、油断していると噛み...

投稿日:2009/05/28 (木)

「世界には歯があって、油断していると噛み付かれる(本文より)」些細な気の緩みから“世界に噛み付かれた”少女。恐怖の森をさ迷う少女の心の支えは敬愛する大リーガー、トム・ゴードン選手だった!絶体絶命の少女に、起死回生の逆転のチャンスは訪れるのか?神・ゴードンの出番はあるのか!?―野球中継を見ているような面白さ!野球に興味がなくても楽しめるが、野球好きなら、よりいっそう楽しめる。

M さん | 所在地 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tetchy

    森に迷った9歳の少女トリシアのサバイバル小説。本来ならば行方不明の側の決死行と彼女を捜索する側両方のドラマを描くのが定石だが、キングはその筆のほとんどを遭難者側しか描かない。この1人の少女の孤独な戦いをじっくりとねっとりと描いていく。前半はユスリカやヌカカやスズメバチの大群の虫との戦い、そして飢えへの戦いへと移っていく。まあとにかく作者は容赦なくこの少女に色んなものを食べさせる。そして題名が過去形になっていることが読書中、ずっと気になっていた。果たして無事少女は助かるのか?それは読んで確かめてほしい。

  • chiru

    メジャーリーガー、トム・ゴードンを敬愛する9歳の少女は、森で家族とはぐれ遭難。 サバイバルスキルのない彼女の命綱は、電池残量わずかなラジオから流れる試合の実況中継。 物語は『森(異界)VS孤立無援の少女』とシンプルだけど、都会っ子の少女がどう乗り切るのか最後まで気を抜けない。 絶体絶命の試合でたったひとり闘った少女に訪れるゲームセットは逆転勝利! 過酷な現実との間のクッションになり少女を支え続けたのは『豊かな想像力』でした。 遭難したのが自分だったらって思うとすごく怖い作品(ノ_・。) ★4

  • goro@the_booby

    「森に女の子が一人」なんて言う設定でここまで書けるのがキングなのですわね〜。現世とトリシアをつなげるトム・ゴードンにラジオ。レッドソックスファンのキングならではの物語で流石に最後は決めてくれたね。お山に行くときはラジオは忘れずに持って行こう!それとどんぐり食べられるかチャレンジしてみるか。表紙のイラストもいい味です。

  • ざるこ

    ママと兄との気の進まないピクニック。遊歩道を少し外れただけのトリシアが体験するサバイバル劇。怖い、寂しい。1人森をさまよい泣き叫ぶ。まだ9才。それでも子供ながらの空想と大好きなレッドソックスのトム・ゴードンの活躍をラジオで聴くことで正気を保とうとする。森の奥から感じる「あれ」の気配には背を向けながら…。蚊や蛇との闘い、腐臭を放つ沼、空腹。つらい。「きっと最後は助かるよね」と読みながら救済を望む。日を追うごとに衰弱し幻覚と悪夢を見ながらも自分に打ち勝とうとする。「頑張れ!」と見守りながらの読書になります。

  • おすし

    9歳の女の子が森で遭難。推しの野球選手トムゴードン彼を心の支えにサバイバル、ちょっとガラの悪そうな親友ペプシについての回想もいい味出してた。キングにしてはページ数少なめ?(270P)と思いつつ読み始めたものの、いやいや短くてよかったよ〜耐えられないよ〜もうそんなヒドイことにしないで〜辛いことにしないでぇ〜神様!キング様!! という心境。「ママ助けて!」っていうのがあまりなくて、トムとペプシをひたすら幻の話し相手にしてるとこがもう…毒親未満だけど親の顔色を見てムードメーカーやってる子結構あるある…。

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