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クィア短編小説集 「名づけえぬ欲望」の物語 平凡社ライブラリー

A.c.ドイル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582768442
ISBN 10 : 458276844X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

もと「変態的・倒錯的」といった蔑称としても使われた「クィアqueer」。差別に抗うなか、かつて“恥”であった名称は“誇り”へと変わった。いま、「クィアqueer」という語は、二つの意味をもつ。ひとつは性的マイノリティ全般を示す総称としての「クィア」。もうひとつは、いかなる範疇にも属さない―LGBTのどれでもない―名づけえぬ欲望。あらゆるものを包摂しながら、あらゆる境界をすりぬけてゆく、不思議で奇妙な珠玉の8編。

【著者紹介】
アーサー・コナン・ドイル : 1859‐1930。アイルランド系カトリックの家に生まれたイギリスの小説家。推理小説、歴史小説、空想科学小説を書く

ハーマン・メルヴィル : 1819‐1891。19世紀アメリカの小説家。20世紀において評価が高まる

大橋洋一 : 東京大学大学院人文社会系教授。英国演劇・批評理論専攻

利根川真紀 : 法政大学文学部教授。アメリカ文学専攻

磯部哲也 : 愛知工業大学基礎教育センター教授。イギリス演劇・アイルランド演劇専攻

山田久美子 : 愛知淑徳大学非常勤講師。アイルランド文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 散文の詞

    -モッキングバード- ビアスは好きな作家だけど、幻想的な短編でこの難しさ。翻訳物のせいですかね。 まあ、現実が何なのか?ってことですか? -赤毛連盟- ホームズ物は、いつ読んでも煙に巻かれる感じです。 それにしても、短編でこの内容のくどさは何でしょう? クィアってホームズとワトソンの関係ですかね。 -三人のガリデブの冒険- ホームズ物の割には、思った以上に活動的。 ワトソンを想って感情的になるホームズがクィアってことですか?

  • 優希

    濃密でした。名づけ得ぬ欲望が渦巻き、あらゆるものを包摂しつつ、あらゆるものの境界をすり抜けていく。「変態的・倒錯的」と言われる世界が、性的マイノリティであったり、どこの範疇にも属さない場だったりする名もなき欲望の波に飲み込まれてしまいそうでした。LGBTでありながらLGBTではない不思議で奇妙な空気に包まれる快感があるような気がします。全てを超越した性としての物語に酔い仕入れました。

  • ニミッツクラス

    16年(平成28年)の税抜1400円のソフトカバー初版。副題にもある“名づけえぬ欲望の物語”8編を収録。99年の「ゲイ短編小説集」の続編に位置する。興味深いのはドイルのホームズ譚の2編が入っている事だ。この赤毛連盟と三人ガリデブの構成は同一で、両話のどこら辺がクィアなのかは解説に詳しく書いてある。他方、ワイルドは直球の同性愛物(描写も赤裸々)で、本書では却って異色に思えるから不思議。キャザーも2編が採用され、その内の1905年発表の厨二病の様な「ポールの場合」は、今なら病名が付くのだろう。★★★★☆☆

  • くさてる

    そもそもクィアとは何か。一般的には性的マイノリティ全般を示す総称なのだろうけど、このアンソロジーはそれを踏まえつつも、それだけにとどまらない、まさに名づけえぬ欲望の物語を集めたもの。ウィラ・キャザーの作品が面白かった。お話としていちばん不思議で面白かったのは、女性として生まれながらも男性として働き、けれどどちらの性とも決めきれないまま生きた(ようにわたしには思えた)「アルバート・ノッブスの人生」でした。

  • スイ

    読み終えてなお、「クィア」がどういうことを示すのかを明確に言葉には出来ない。 それでいいのだと思う。 明確に定義出来ないものも世界にはたくさんある、私の中にもたくさんある。 ホームズの誤訳についての解説がとても面白かった。 「アルバート・ノッブスの人生」は深く突き刺さる。 あまり類のない生き方をしたマイノリティの孤独でもあるが、多くの人が抱える根源的な孤独でもあるだろう。

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