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ISBN 10 : 4588006975
Content Description
読む行為そのものの中に“倫理的瞬間”が訪れるという視点から、それは何に対する応答、責任、敬意なのかを探るとともに、物語と倫理的規範との関係を示す。脱構築批評の立場から、読むという人間的営為を自覚的に遂行する方法を説く。
目次 : 第1章 読むことを読む/ 第2章 語ることを読む―カント/ 第3章 読解不可能性を読む―ド・マン/ 第4章 書くことを読む―エリオット/ 第5章 自己を読む自己―トロロープ/ 第6章 再ヴィジョンを再読する―ジェイムズとベンヤミン
【著者紹介】
ジョウゼフ・ヒリス・ミラー : 1928年、アメリカ合衆国ヴァージニア州に生まれる。ハーヴァード大学で修士号と博士号を取得。ジョンズ・ホプキンズ大学、イェール大学を経て、1986年よりカリフォルニア大学アーヴァイン校教授。近代言語協会(MLA)会長を務めていた1986年に来日講演。主著に、『チャールズ・ディケンズ』、『神の消失』、『リアリティの詩人』、『ヴィクトリア朝小説の形態』、『トマス・ハーディ』、『小説と反復』(英宝社)、『言語的瞬間』、『読むことの倫理』(本書)、『アリアドネの糸』、『イラストレーション』、『ブラック・ホール』がある。アメリカの文学研究の第一線につねに立ち、精力的に批評活動を続けている。知の無根拠性という困難な状況の中でこそ、読むという人間的営為をますます自覚的に、かつ執拗に続けなくてはならないと説く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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