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キューのふるさとはボルネオの森

黒鳥英俊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784033337609
ISBN 10 : 4033337601
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の動物園にいるオランウータンで、野生出身の最後の2頭となったうちの1頭、東京の多摩動物公園のオスのオランウータン「キュー」と、キューのふるさとである生物多様性に富んだボルネオ島の熱帯雨林を紹介する写真絵本。ボルネオ島の熱帯雨林は、わたしたち人間が日々の生活でなにげなく食べたり使ったりするパーム油製品をつくるため、つぎつぎと木が伐採されてアブラヤシ農園に変えられていて、そこにくらす生きものたちは追いつめられ、絶滅の危機にさらされているものも多い。動物園に勤務して大型霊長類の飼育を長年手がけ、退職後はボルネオの熱帯雨林や生物の保護活動をおこなうNPOで代表理事を務める黒鳥英俊氏とキューの時間軸が重なりながら展開するストーリーと、NPOでともに活動してきた写真家・横塚眞己人氏の貴重な写真で、「知ることの大切さ」を読者に熱く伝える。

【著者紹介】
黒鳥英俊 : 1952年生まれ、北海道函館市出身。茨城大学農学部卒業、千葉大学大学院修了。京都大学大学院理学研究科後期博士課程単位取得後退学。1978年より東京都の上野動物園や多摩動物公園に勤務、ゴリラ、オランウータンなど、おもに大型類人猿の飼育を担当。1990年から約15年間に、東京都「ズーストック計画」で新施設2つの建設計画に携わる。2007年から認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンの理事として、国内外で野生動物の保全活動をおこなう。2010年から上野動物園で学芸員として教育普及や広報の仕事を担当、京都大学野生動物研究センターで動物園のオランウータンの研究をおこなう。2015年より、日本オランウータン・リサーチセンター代表理事。多方面にわたって類人猿の保護、啓蒙活動をおこない、専門学校や大学などで講師として教壇に立つ。認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン理事長

横塚眞己人 : 1957年、神奈川県横浜市生まれ。写真家。大学卒業後、雑誌編集者を経て写真家になる。イリオモテヤマネコの撮影で1985年から1994年まで沖縄県の西表島に移り住む。1996年から活動を海外に移し、熱帯雨林、環境問題、民族文化まで幅広いテーマで撮影活動を続けている。2003年5月、毎日放送/TBS系列「情熱大陸」に出演。2011年から写真絵本の制作を本格的にはじめる。写真だけでなく原稿、ストーリー構成まで、すべてを描く写真絵本作家として創作活動を続けている。日本写真家協会会員、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遠い日

    多摩動物公園のオランウータン、キューはボルネオ生まれ。横浜に入港した外国船で発見され、翌年多摩動物公園へやってきた。以来54年間、そこで暮らすキュー。ボルネオを知らないキューと、ボルネオ島の現実を黒島さんは切々と語ります。熱帯雨林が伐採され、アブラヤシの農園に置き換わってしまっている。森林が減少し、そこで暮らす生き物たちは生きる場所を奪われ続けている。アブラヤシは人間の暮らしに深く関わっている点で、わたしたちと決して無関係ではないのです。悲しい現実に気持ちが冷えます。

  • おと🦁🐾

    その多くをアブラヤシの大規模農園に変えられたボルネオの森。アブラヤシの農園は、動物たちにとっては緑色の砂漠。

  • ジャスミン

    たまたま新刊コーナーで見つけた絵本だけれど、めっちゃ良かった…!多摩動物公園に、ボルネオでの密猟?被害にあって保護されたオランウータンのキュー。キューの動物園での暮らしだけでなく、ボルネオの森が危機にあることも紹介されている。安価なパーム油を作るために森が伐採され、オランウータンが住めなくなっているという。パーム油は身近な食材だけに、娘もすごく驚いていた。小学校の教科書に載せてほしいくらい、みんなに読んでほしいと感じた。

  • キューくんがどのようにして日本の来たのか知り、驚きました。(ちょっと思っていたのとはちがう。キューくんの幼少期の経験から、日本にきて、はじめからおだやかな子ではなかった。)生きものの生態を知ることが出来る写真絵本は、研究者の方、一緒に生きてきた方の 愛情や功績も知ることが出来て、じーん。未来でも、たくさんの生きものと共存していくこどもたちにぜひ、読んで欲しいなあ。と思いました。

  • たくさん

    キューが多摩動物園に来てもう50年以上。社会環境も違い、故郷のボルネオの自然は豊かだけれどパームヤシの伐採などで環境問題が深刻化してくる。世の中未来は先どうなるのだろうと考えさせられます。

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