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オライオン飛行

高樹のぶ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062202442
ISBN 10 : 4062202441
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan

Content Description

1936年、九州帝国大学付属病院の看護婦・久美子は、墜落して重傷を負った飛行士アンドレ・ジャピーと出会う。言葉も通じないふたりの間に燃えあがる短くも激しい恋、そして別れ。80年後、久美子の血を引く26歳のあやめは、ふたりをめぐる不可解な物語を知る。残された古い時計を手掛かりに日本からフランスへ、恋の謎をたどるなかで、あやめが見つけた真実とは―。みずみずしくも濃密に描かれる恋の切なさ、闇に彩られた歴史のロマン。高樹のぶ子の新たな代表作!

【著者紹介】
高樹のぶ子 : 1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    高樹のぶ子の新作を久々読みました。史実と著者の創作で、時空を超えた素敵なラブ・ミステリーを醸し出しています。第二次世界大戦前夜の敵国のパイロットとの恋愛があったとすると秘めやかに行わざるを得なかったんでしょうネ。日本の舞台が以前住んだことのある福岡だったので、親近感が湧きました。戦前は敵国となるフランス人を治療していた九大が、戦時下でアメリカ軍捕虜に対する生体解剖実験を行っていたのは、戦争の狂気のなせる業でしょうか?

  • あん

    高樹のぶ子さんの小説を初めて読みました。第二次大戦前夜、日本に墜落したフランス人パイロットと出会った看護婦の久美子との生涯で一度きりの命がけの恋。 アンドレ・ジャピー機遭難事故は、1936年11月16日に実際に起こった出来事だそうで、過去と現在を跨ぐ史実に基づく、ラブストーリーに仕上がっていました。 現在を生きて、過去の出来事を謎解きしていく主人公が、あまり魅力的に描かれていなかったのが残念で、少し物足りなかった印象を受けました。

  • それいゆ

    繊細で美しい文章なので、燃えあがる短くも激しい恋に浸ってしまいそうでした。どういう年代層の人たちが好んで読むのでしょうかね。私には、あまりにも鉄板の純愛小説なので、ちょっと引いてしまいました。星が綺麗に輝く夜空の中を蝶が飛んでいる装丁は、いかにも高樹作品らしい表紙で、内容ともどもオシャレです。

  • 万葉語り

    久しぶりの高樹さん、図書館で借りました。戦前の祖母とフランスのパイロットの恋を、残された時計や日記を手掛かりに孫娘と、時計の修理を依頼された冴えない時計屋さんが追う。ロマンス的要素が現代にもあればもっと面白かったなあと思った。2016-234

  • 棕櫚木庵

    「オライオン」とは「オリオン」のことだった.最初の方で,飛行機の窓から見えるオリオン座の話がでてくる.オリオン座を形づくる七個の星々はそれぞれ何百光年もの隔たりがあり,実際にはあの形に並んでいるのではないが,人は,地球から見た位置関係でそれらを繋げ,意味を読み取る.同様に,人は,過去のバラバラの事実を結びつけて一つの物語を作る.それは恣意的なフィクションかもしれないが,やはり意味を持つ.オリオン座が我々にある意味を伝えるように・・・ということらしい.

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