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宗教と風紀 聖なる規範から読み解く現代

高尾賢一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000614474
ISBN 10 : 4000614479
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

社会においてなされるべきだと期待される「当為の法則」である風紀は、宗教的価値観と結びつきながら、あるときは明文化された規則として、あるときは暗黙のルールとして、社会と個人の内面に深く関わってきた。エジプト、イラン、ウズベキスタン、中国、フランス、ドイツ、サウジアラビア、アメリカ、日本、インドネシア、リトアニア、そして「イスラーム国」と呼ばれる異なる社会について、形成・維持・紊乱・再生という四段階から、その変容のプロセスを描き出す。

目次 : なぜ、いま宗教と風紀か/ 第1部 風紀の形成(「イスラームのルール」はどうつくられるのか―ムスリム女性の装いをめぐる事例から/ 「よいスカーフ」と「悪いスカーフ」の攻防とその境界―現代ウズベキスタンのヴェール論争/ アルコール排斥の多義性と風紀の形成―現代中国における回族の実践と国家による宗教管理/ 伝統主義の撤退戦―近代ドイツのユダヤ教正統派による性道徳矯正の試み)/ 第2部 風紀の維持(サウジアラビアにおける宗教警察の役割と変容―宗教による統治は何と対立するのか/ 現代イランの学校教育における宗教実践―イラン革命後の変化と現在/ 暴力の組織化と風紀の維持―移民・難民・排外主義を事例として/ パワースポット・ブームと風紀―誰が神社を語るのか)/ 第3部 風紀の紊乱(旧ソ連・ウズベキスタンにおける「婚外の性」とイスラーム―男が語るモラル/ 経堂教育と新式教育―二〇世紀初頭の北京ムスリムの教育改革をめぐる議論と実践/ 飲酒、性交、殺人の仏教―近代日本の戒律論)/ 第4部 風紀の再生(「イスラーム国」の下での理想的生活/ サウジアラビアの社会変革とジェンダー秩序―国家と宗教、SNS公共圏/ 現代アメリカにおけるユダヤ教の境界線―女性ラビをめぐって/ 「宗教と風紀」の「と」が意味すること)/ 「宗教と風紀」の「と」が意味すること

【著者紹介】
高尾賢一郎 : 同志社大学大学院神学研究科博士後期課程単位取得満期退学(博士)。公益財団法人中東調査会、宗教学、現代イスラーム思想・社会史

後藤絵美 : 東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東京大学。イスラーム文化・思想

小柳敦史 : 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。北海学園大学。近代ドイツ宗教思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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