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みがわり

青山七恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344036970
ISBN 10 : 4344036972
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan

Content Description

つまらない筋書きを断固拒否する。

これはわたしの物語。わたしの人生。


駆け出し作家の律は、自分と瓜二つの亡き女性の伝記を書くことに。

だが辿り着いた真実によって、律は窮地に追い詰められていくーー。


予測不能のラストに向かって疾走する傑作長編





逃げ出そうとしたときにはもう遅かった。


新人賞を受賞したものの小説を一冊も刊行できていない律は、ファンを名乗る女性から姉の伝記執筆の依頼をうける。

だがその姉は亡くなっており、生前の姿形は律と瓜二つだったという。

取材を進めるうち明らかになる姉妹の確執、家族の秘密。

律が開けた扉は、パンドラの箱だったーー。


[著者について]
1983年埼玉県生まれ。2005年「窓の灯」で第四二回文藝賞を受賞しデビュー。2007年「ひとり日和」で第一三六回芥川龍之介賞。2009年「かけら」で第三五回川端康成文学賞受賞。


【著者紹介】
青山七恵 : 1983年埼玉県生まれ。2005年「窓の灯」で第42回文藝賞を受賞しデビュー。07年「ひとり日和」で第136回芥川賞、09年「かけら」で第35回川端賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    青山 七恵は、新作中心に読んでいる作家です。著者の新作は、著者版「ミザリー」、ドッペルゲンガー家族イヤホラーでした。予測不能の展開で楽しめました。歌舞伎町のホストの園州 律を発見しました(笑) https://www.pixiv.net/users/235455

  • いつでも母さん

    ふぅ・・疲れました。混乱しました。途中で気付きました。はっ、これは芥川賞作家。以前にもこの感覚があったと・・そこからはただ文字を追う事に集中(汗)これは私には難しい。「あなたは誰?」

  • itica

    新人作家の律のファンだという女性からの依頼は、律にそっくりな、亡くなった姉の物語を書いてほしいというもの。詳細を知るために女性のもとに通う律は、蜘蛛の巣に捕らえられた蝶のように次第に絡めとられてゆく。文章の選び方に惹かれるものがあるものの、不穏な空気をそこいら中にまき散らす展開に不安が募る。ラスト、すべてが氷解すると、あーそういう訳だったの?と急に覚醒した私は、これを読んだのが夢だったような気がしている。多分…あまり理解できていないと思う。

  • なゆ

    行き詰まってる新人作家のもとにファンだという女性が現れ、どうやらただのファンではなく、奇妙な依頼をされることに。なんだか浮世離れしたような屋敷がイメージされ、絵に描いたような家族、そしてだんだん搦め捕られるような雰囲気、ずっとヒタヒタと不気味な読み心地。いいぞいいぞーと思いながらたどり着いた最終章…「これはいったいなんなのだ?」と大混乱。すぐにはレビューも書けずに、最終章を読み返す。なんとまあ、ややこしい姉妹…。でも、このへんてこ謎めいた感じは嫌いじゃない。

  • 面白いけど、これは賛否両論あるだろうな。小説家デビューしたもののほとんど本を出せていない新人作家の律。ある日「熱烈なファンである」という女性に出会い、妙なお願い事をされる。著者の青山さんが芥川賞作家というのは後で知ったけど、納得。ちょっと捻った文体で書かれる律の存在が秀逸。好奇心旺盛だが気まぐれ、向こうみずで後先考えない「アホちゃうか」と思ってしまう言動。だが素っ頓狂で妙に憎めない魅力がある。ラストはこういうのもアリかなとは思うけど、そんなには好きでない。でも時々ふふっと笑える文章が面白くてイッキ読み。

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