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宮崎アニメの暗号

青井汎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106100796
ISBN 10 : 4106100797
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2004
Japan

Product Description

ナウシカ、トトロ、ラピュタ、もののけ姫、千と千尋……。物語に秘められた本当の世界観とは? スペイン映画『ミツバチのささやき』、漫画『護法童子』、ゴヤの『巨人』、宮沢賢治、世界各地の神話、太古の洞窟壁画、陰陽五行思想――。宮崎駿のアニメ作品には、さまざまな「仕掛け」が巧みに隠されている。表層のエンターテインメント性に惑わされることなく、暗号を一つ一つ解読していくと、宮崎駿が見つめている深く広い世界が見えてくる。単なるアニメ論を超え、多くの日本人が忘れかけた「真情」を呼び覚ます注目の論考。

●青井汎【著】 サイズ11×19cm 207ページ

Content Description

スペイン映画『ミツバチのささやき』、漫画『護法童子』、ゴヤの『巨人』、宮沢賢治、世界各地の神話、太古の洞窟壁画、陰陽五行思想―。宮崎駿のアニメ作品には、さまざまな「仕掛け」が巧みに隠されている。表層のエンターテインメント性に惑わされることなく、暗号を一つ一つ解読していくと、宮崎駿が見つめている深く広い世界が見えてくる。単なるアニメ論を超え、多くの日本人が忘れかけた「真情」を呼び覚ます注目の論考。

目次 : 第1章 『ミツバチのささやき』と『となりのトトロ』/ 第2章 欧州史の地層という「隠し絵」/ 第3章 ファンタジーに「真情」を吹き込む中国思想/ 第4章 『もののけ姫』と宮沢賢治/ 第5章 シシ神に投影される神々/ 第6章 シシ神の森の真実/ 第7章 水の物語『千と千尋の神隠し』/ 終章 宮崎アニメの深層

【著者紹介】
青井汎 : 1963(昭和38)年和歌山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。民俗学、精神病理学から歴史、SF、ミステリ、幻想文学にいたるまで、その関心領域は広い。現在は会社勤めの傍ら、複数のペンネームで執筆活動を行っている。『宮崎アニメの暗号』が初の著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    この本が会社務めの傍らに書かれたということにまず驚く。次いでは著者の関心領域の広さと統合力に。内容的には「深読み」とする感想が多いようだが、私は全面的にではないまでも、ほぼ著者の解釈に賛同する。特に評判の悪い五行説にしてもだ。宮崎駿自身の意図がどうあれ、その根底にある「自然」観は本質的には「自然」との合一をを指向する東洋的なものだ。「非対称」の原罪をも覚悟しつつ。そして、そうした論理からすれば『もののけ姫』を宮崎アニメの思想的な頂点とするのも当然だ。また、宮崎作品における「母性の不在」の指摘も新鮮である。

  • ひよピパパ

    宮崎駿作品を、五行思想やケルトといったキーワードを通して解釈したもの。ところどころに興味深い図版が挿入されてあったり、宮崎駿が尊崇して已まない堀田善衞への言及があったりして、楽しく読むことができた。だが、全編を通して単なるイメージの連想、類似性のみを根拠に論理展開しているため、何だか素人くささを禁じ得ぬ一編だった。テクスト論に立つのか、作品論・作家論に立つのか、著者の立つ位置も不明確で、両者の間を行ったり来たりしている。内容が題名にちょっと負けている感じで残念。

  • tario

    魔女的要素や五行思想、非対称性、アニミズムなどの小難しく感じる語句で挫折するかなあと思ったけど、いや、面白いです。ちらちらと見え隠れする様々な土地や文明のカミの存在が知れていい。はっちゃけ過ぎな感じもあるけど

  • 放蕩長男

    宮崎駿が創りだしたアニメ作品は、入口と出口の高さが違います。入口は広くて低く、誰でも入りやすいけれど、出口は高く、そう簡単に進むことができません。他のエンターテイメントと異なり、内部に段差を設けることで、観客を一段上がった人間に変えることができる。宮ア駿は、そう自負しています。確かにディズニーアニメのような純粋な娯楽作品は、楽しめはしても、観客を高みへ誘うような強いメッセージ性が薄いような気がします。宮崎アニメに隠されている「仕掛け」を見直すことができた一冊でした。

  • しろ

    ☆8 宮崎アニメに隠された意図や真髄を探る良い本。オマージュされている作品やシーン、さらには神話や思想といったものを挙げていき、そこから何を伝えたかったのかを解説している。もちろん、荒唐無稽であったり偏執的な部分も多々あるが、それもまたよし。文学でもそうだが、読み替えや捉え方は十人十色であるべきで自由だからこそ面白いし、そうできる作品こそ長生きする。そしてそれが序章に述べられる「宮崎駿の考える通俗作品」なんだと思う。そもそも、著者の示す繋がりは面白く、驚きにあふれているので読み物として文句はない。

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