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あなたを陰謀論者にする言葉 フォレスト2545新書

雨宮純

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784866808130
ISBN 10 : 4866808136
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan

Content Description

「スティーブ・ジョブズ」「オーガニック」「アロマ」「量子力学」「ボードゲーム」という人名や一般名詞が、誰かを闇落ちさせるきっかけとなる可能性があるとは、想像がつかないのではないだろうか。事実、「癒し」や「自然」を掲げるスピリチュアルには安全なイメージを持つ人は多いが、米国ではヨガやスピリチュアルのインフルエンサーがSNSに陰謀論を投稿し、Qアノンの入り口となっていたことが指摘されている。本書では、こうした何食わぬ顔をして点々と存在している「言葉」が、ある補助線を引くことによって、一つのミステリアスな奔流につながることを、歴史と膨大な文献を用いて突き止め、自身や身近な人を守るために、その危険性について警鐘を鳴らす。

目次 : 1 カウンターカルチャーとニューエイジ(カウンターカルチャーとヒッピー/ ニューエイジに繋がる源流/ ニューエイジの覚醒/ 現代社会に潜り込んでいるニューエイジ)/ 2 自己啓発とマルチ商法(ニューソートと自己啓発/ マルチ商法の思想)/ 3 精神世界とスピリチュアル(知識人を魅了した精神世界と大衆に浸透したオカルトブーム/ 実利とカジュアルのスピリチュアル)/ 4 コンスピリチュアリティ―スピリチュアルと陰謀論(闇の勢力と闘う救世主ドナルド・トランプという虚像/ 我々の日常に侵食してきた陰謀論)

【著者紹介】
雨宮純 : オカルト・スピリチュアル・悪徳商法研究家。思春期にカルト宗教による事件が多発したことから、新宗教に関心を持つ。オカルト検証好きが高じて(ノストラダムスの大予言が外れたため懐疑派に転向)、理工系大学院を修了し現在に至る。悪質商法、疑似科学、陰謀論、オカルト史などについて調査し、記事や動画で情報発信中。『あなたを陰謀論者にする言葉―「目覚めた人」に堕ちるまでの近現代史裏クロニクル』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    近年では国会議事堂を襲ったQアノンや反ワクチンなどで急速にクローズアップされてきた陰謀論。本書はキャッチーなタイトルとは裏腹に、その陰謀論を近代オカルトの延長線上に位置付けた一冊。同時にヒッピーやニューエイジから始まる近代オカルト通史としても読む事が出来る。ある程度オカルトに興味を持っている人間には馴染み深い言葉が並ぶが、こうやって通史としてまとめられるとわかりやすくていいなあ。あと、こうまとめられると80年代のニューアカって神智学や心霊学の焼き直しみたいに思える。オカルトを外側から眺めたい人は必読。

  • ふみあき

    かなり網羅的な内容になっているので、個々のトピックの掘り下げは浅めだが、19世紀から現代までのオカルトの歴史を通覧できる。しかし大田俊寛の『現代オカルトの根源』を読んだ時も思ったけど、後世への多大な影響力に鑑みて、神智学の創始者であるブラヴァツキー夫人ってスゲーな、って思う。

  • kei-zu

    ポスト・トゥルースの時代にあっては、アメリカの大統領選にみるように、陰謀論は政治を大きく揺るがす要因となりかねない。「まっさかー」と笑い飛ばす余裕は、もはやないのかもしれません。 本書は、カウンターカルチャーとして発生した「ニューエイジ」を補助線として、現代にいたるまでの陰謀論を解き明かそうとする。 「思えば叶う」という自己実現願望を思想的に支えるのが、旧来はキリスト教であったものが現代では量子論に置き換わるなどの指摘は興味深い。 陰謀論は本質を変えずに、時代に受け入れられやすい形に姿を変えるのですね。

  • みき

    良書。何でこんな題名にしたんだろう?内容は跋扈している陰謀論などの歴史と変遷について。マルチ商法や陰謀論がなぜ相性が良いのか、自分にとっては新しい視点だったため非常に楽しめた。ここからは完全に私見なのですが既存の科学などを否定して新しい価値観があると信じる人の根底にはゲーデルの不完全定理があるような感じがしますね。陰謀論とかが好きな人もそうではない人にもオススメ出来る1冊。

  • くさてる

    スピリチュアルと陰謀論とマルチ商法。Qアノン、都市伝説、ニューエイジ、精神世界、そんなネットの世界でいくらでも目にする言葉の数々について、その歴史と成り立ちまで分かりやすく解説した良書。とりわけ「我々の日常に侵食してきた陰謀論」はタイムリーな話題も多く興味深かった。コロナ禍やウクライナ侵攻など、世に不安が広がるときに、これらはさらに勢いを増すのかもしれない。面白かったです。

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