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憲法と平和を問いなおす

長谷部恭男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480061652
ISBN 10 : 4480061657
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

立憲主義の核心にある問い、「様々な価値観を抱く人々が平和に共存するための枠組みをどう築くか」に立ち返り、憲法と平和の関係を捉え直す試み。情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜くための手がかりを示す。

【著者紹介】
長谷部恭男 : 1956年広島市に生まれる。東京大学法学部卒業。同助手、学習院大学法学部教授を経て、現在、東京大学法学部教授。透徹した思考で従来の憲法理論を読み替え、理性的な議論を可能にする地平を探求する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • masabi

    2004年出版当時に騒がれ、今も騒がれている憲法改正論議に欠けている立憲主義という視点。立憲主義に立ち返ると憲法9条と平和に関する一定の方向性が見えてくる。立憲主義とは、公私の区別をして社会的なコストや便益を振り分ける社会的システムを定めるものである。国民主権に反して民主主義的決定が制限を受けるのは、その決定が往々にして個人の定める究極的価値に抵触するものであり、公的領域にそのような価値判断を持ち込ませないという立憲主義に反するからである。

  • まさにい

    たぶん人は日々の生活を笑顔で送りたいと思っている。日々を笑顔で送るためにはどうしたらいいのか。日々の笑顔を個人の自由の実現としたら、この個人の自由の実現の内容とはことなる内容を持つ人々の顔は笑顔にはなりえない。同様に法律は民主主義の過程を経て成立する。しかしこれは多数の意見の結果である。この多数の意見とは異なる者の自由は制限される。自由と民主は実は対立する概念である。立憲主義とは何であろうか。これは自由と民主を融合させるための概念である。意見の違う者たちを『共生』させるための機能を有する。

  • G❗️襄

    そこはかとなく世に漂う匂いを辿るうち“立憲主義”という大樹の木陰に居た。ここは出口を迷う憲法の森、踏み込んではならぬ禁断の森。この森には多くの精霊が棲む。この著者もその一人、「集団的自衛権違憲なり」と説く。人は自然の儘では争い合うもの、多様な価値観の混在する社会、人為的に一線を設けるのが立憲主義らしい。込み入った内容が包含され、一筋縄では理解に達し得ない。難しいからこそ論議を重ね考え続けるしかない。厳格より曖昧の方が日本的とも思うけれど、さしずめ、我慢協調相互尊重の三原則を安全運転の基本として堅持したい。

  • Kei

    主に立憲主義についての本。これまで民主主義や自由主義、政治学等の本を読んできたが、先にこの本を読めばよかった。分かりやすく解説が丁寧である。本書にもあった憲法9条問題。憲法は原理を示すのであって、準則を示すのではない。日本国憲法は日本国のあり方を定めたもので、外国には適用されないし、当然に集団的自衛権の行使も認められない。著者である長谷部教授は国会召集時、集団的自衛権の行使容認は憲法違反であると述べていた。しかし、だからと言って憲法改正する事も的を射ていない。この国にあった方法は如何なる物なのかと思う。

  • ふね

    ブックオフの100円コーナーでたまたま見かけて手に取った本。法学部の授業でしばしば名前を聞く長谷部先生の著作。結果的に非常に良い買い物ができた。「立憲主義とは」「民主主義とは」といった議論を法哲学的な観点からまとめたうえで、日本の憲法(特に9条)改正論議について考えるきっかけを示唆してくれる。原理から憲法を学ぶのには良書。憲法改正の解をインスタントに導く性質の本ではないので、そういったものを求めている方にはおすすめできない。久々に考えさせられた本だった。

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