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オス=メス 進化の不思議 ちくま文庫

長谷川眞理子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480438140
ISBN 10 : 4480438149
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

なぜ生物としての性差が生まれたのか?どうして男、女、LGBTQが存在するのか?オスとメスの差異を前提として、私たちヒトはどんな社会を目指すべきなのか?動物行動学の第一人者が、15億年の壮大な性の歴史へ読者をご案内。名著『オスとメス=性の不思議』をアップデートし、進化生物学のエッセンスをやさしい言葉で丁寧に語ります。最新かつ最良の入門書!

目次 : 性の起源―現代生物学の大きな謎/ 生き物たちの奇妙な性/ 性決定の機構/ クジャクの羽とシカの角/ 雄と雌と子ども―永遠の三角関係/ 誰が子の世話をするのか/ 雌をめぐる競争/ 雌はどんな雄を選ぶか/ 雌雄から男女へ/ ヒトの婚姻システム/ そしてわれわれはどう選ぶべきか

【著者紹介】
長谷川眞理子 : 1952年東京生まれ。人類学者。総合研究大学院大学長。専門は行動生態学、自然人類学。野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどの研究を重ねつつ、人間の進化と適応の研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • haruka

    オスとメスの不思議な進化。 なぜ社会は女性を「隠そう」とし、ベールを被せたり纏足させたり、控えめさや処女性を称賛してきたのか。 それはヒトが「体内受精」をする動物だからで、子どもが誰の子か確信がもてない以上、男性が女性を奥に閉じ込めるしかなかったから。 こういった習慣が女性の性行動へのコントロールであるという真相を、多くの男女は知らず、ただ名誉や文化として受け入れてきた。 でも 「真相を知りながら文化を広める少数は、どこかに必ず存在するのです」という話。これが一番面白かった。

  • まおまお

    生物進化論からみたオスとメスの違い。性別が生まれた過程から特徴的な生物のオスとメスの違いを解説。身体構造の違いから生まれた社会制度は、文化的成熟を成し遂げつつある現在では限界に達しおおきな歪みをもたらしている。この違いを押さえていない論争は空虚なので、頭に置いとくべきだ、とわたくしは思う。

  • kamekichi29

    オスとメスの生物学的な違いや進化の仕方などを色んな生物から眺めて、最後にヒトに関して考察。 ヒトも文化の違いなどによりいろいろな考え方があるな、と思わせられた。

  • 才谷

    人間のほうが複雑で動物は単純。なんてことを言うつもりでは全く無いけど、あるところまでは人間も動物同様に雌雄で役割が決まっていたはずなのに知能を持って文化が発展するに連れ役割が変わり。遂には技術発展により男女差がかつてないほどに無くなってしまった。それでも性差自体は存在するということ。

  • ももいろ☆モンゴリラン

    再刊に際して新たに加えられた第三章が、とてもよかった。子孫に多様性を持たせるために始まった「性」は、その時々の状況で臨機応変に対応してきただけで、「何かの形が「最善」であることはない」。「LGBTQは決して異常なことではなく、大多数になることはないが必ずや生じてくる少数派」。卵子と精子の棲み分けの話も面白かった。ガラパゴス諸島のフィンチの嘴といっしょだ…!また動物の性を引き合いにだして「だから人間はこうなのだ」等といった指摘に警鐘を鳴らす。逆に生物学を全く無視して言説のも無理があると。文明を育てていこう。

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