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アンダードッグス 角川文庫

長浦京

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041136720
ISBN 10 : 4041136725
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

1996年、元官僚で証券マンの古葉慶太は顧客の大富豪・マッシモにある計画を強要される。それは中国返還直前の香港から運び出される機密情報を奪取するというものだった。かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、自分を陥れた者たちへの復讐の機会と考え現地へ飛ぶ。待っていたのは4人のチームメンバーと、計画を狙う米露英中の諜報機関だった。策謀と銃弾飛び交う香港で“負け犬たち”は世界に牙を剥く!究極のエンタメ巨編。

【著者紹介】
長浦京 : 1967年埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。出版社勤務、音楽ライターなどを経て放送作家に。その後、指定難病にかかり闘病生活に入る。2011年、退院後に初めて書き上げた「赤刃」で、第6回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。17年、デビュー2作目となる『リボルバー・リリー』で第19回大藪春彦賞を受賞。19年、3作目『マーダーズ』で第2回細谷正充賞を受賞。20年、本書が第164回直木賞候補作となり、大きな話題を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • toshi

    2020年の長篇アクション・ミステリー。直木賞候補にもなったようです。舞台は中国返還直前の1996年の香港。ある大富豪の依頼により、世界中から猛者達が集められます。しかしその大富豪が殺害されてしまい、主人公達の逃避行が始まります。そこにはたくさんの裏切りや死が介在します。果たしてアンダードッグス(負け犬)達は、一矢報いることが出来るのか?私は福井晴敏の作風を想起しました。後半は色々な人物が出て来てキャラクターの区別が付かず、少し混乱しましたが、楽しい読書になりました。

  • オーウェン

    これまでの長浦作品同様、激しいアクションと戦略的な物語。 そしてタイトルにある、負け犬たちの集団の反攻。 返還前の香港の話しであり、英米露中のエージェントたちが絡み合うアクション。 次第に陰謀が明らかになっていく構成。 そして負け犬たちの反逆と、裏切者の存在。 個人的に過去作の中でも1番とっつきやすい物語になっていて、普通にハリウッド辺りで映画化されてもおかしくない出来だ。

  • NAO

    アメリカの意向に反発したため息子を殺害されたイタリア人資産家が画策した復讐の実行者に選ばれてしまった主人公。上司に逆らえず汚れ仕事をさせられ、挙句罪をなすりつけられ切り捨てられた負け犬が、負け犬のままでは終わりたくないと、命掛けの戦いが始まる。仲間の誰一人として心の内を見せず、本当のところ何者かもわからない。さまざまな国さまざまな機関の思惑が絡まりあい、誰が何を考えているのか全くわからない状況で、次々に襲いかかってくる試練。読む手が止まらなくなるハイスピードのサスペンスだった。

  • 「アンダードッグス」=『負け犬達』 3作目(リリー→マーダーズ)ですが、段々「説明感」がなくなって読みやすくなってる。 何が好きって、主人公(達)がみんな臆病で卑怯な人間だって事。そして「負け犬」だからって「優秀ではない」って事じゃないのよね。 負け犬のどこまでも意地汚い「やり方」が好き。

  • chiseiok

    長浦京作品を続けて読了。今回はちょっぴりハートウォーミングな窮鼠猫噛みコンゲーム活劇です。弱者が強者に対して絶望的な戦いを挑む…系のプロットは自分大好物なんですよね。ただし長浦作品なので、弱者は本当に弱者とは限らず、味方は本当に味方とは限らない。裏切り上等、寝返り上等、昨日の敵は今日の友、敵の敵は味方、呉越同舟のジェットコースターが中国返還目前の香港を舞台に疾走します。相変らず登場人物が多く、設定がややこしいので、よくわからんまま読み進んじゃった部分もかなりありそうですが、結果面白かったので無問題(笑)。

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