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首都防空網と〈空都〉多摩 近・現代史

鈴木芳行

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642057585
ISBN 10 : 4642057587
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和戦前・戦中期、武蔵野の一大織物産地から首都防空網の要となった“空都”多摩は、米軍の本格的な戦略爆撃における最初の標的となった。その誕生から消滅、興復まで「産業と都市」を鍵に多摩の近代史をひも解く。

目次 : 本格的空襲の最初は多摩―プロローグ/ “空都”多摩を考える/ 多摩の防空軍事施設と航空機会社工場/ “空都”多摩の形成/ 首都防空網と多摩の空襲/ “空都”多摩の行方―エピローグ

【著者紹介】
鈴木芳行 : 1947年、新潟県に生まれる。1974年、中央大学文学部史学科国史学科専攻卒業。1978年、中央大学大学院修士課程文学研究科国史学専攻修了。現在、国税庁税務大学校税務情報センター・租税史料室研究調査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Happy Like a Honeybee

    空襲の話を祖母や小学校時代の教員から時おり聞いておりました。 当時陸軍には誰も逆らえない空気があったそうです。 都下における国立公園や都営団地も戦争と密接な繋がりがあります。 微妙な距離の電車区間も同様です。 米国の一行政機関に制空圏を奪われたまま、戦争の傷跡は現在も解決されていない。

  • (まだない)

    昭和20年3月10日未明、B29の大編隊が東京を襲ったが、実は本格的な空襲は、それより4ヵ月前、11月24日の白昼の武蔵野への爆撃から始まったのだそうだ。立川を中心とした多摩地区は飛行場周辺に軍事施設と航空機産業が集積した首都防衛の要「空都」だったからである。サイパン、グアムをあいついで陥とし本土空襲の基地を作った米軍は、11月から8月までの間ほぼ7日に1回、多摩地区を襲ったという。驚いたことに終戦の日にも空襲があったそうだ。戦闘をやめなかったのはソ連だけではなかった。(2015/7/4読了)☆2.0点

  • rbyawa

    d027、曖昧なところが特になく論拠(先行研究が少ないからだと思う)がはっきりしているものの、結論としては弱いかな、文章がちょっとまとまってないところもぽちぽち。昔ムックで多摩の航空を主にした軍事基地をテーマにしたものを読んだが、あの系統かなぁ、あちらでは鉄道を基準に語っていたがこちらはほとんどが中央線沿いに集積していく。列車そのものが機関銃掃射された事件も確か他にはなかったんじゃないかと思う。八王子に軍需工場、立川に基地、都心を守る空都としての役割りを与えられ、だからまず重点的に壊されたという歴史の話。

  • aeg55

    図書館で別の本を探していた時に見つけた多摩の郷土近代史の本。著者の言う<空都>多摩は主に昭和初期、関東大震災後に陸軍及び軍産により都市開発されたがその前の姿がどうだったのかが今までよくわからなかった。北多摩(多摩川の北岸)は玉川上水が引かれた後新田開発が始まるが絹や綿糸などの織物が普及、昭和恐慌の影響で織物は打撃を受け野菜などの作付けが増え今の北多摩の農業のスタイルとなったと言う事を知った。

  • あらい/にったのひと

    タイトルのうち、主題はあくまでも多摩である本。なのでミリタリ的なことを期待して読むと肩透かしを食らうと思う。首都の市街部に隣接した郊外地域である多摩の発展に関する歴史の本なのだけど、タイムスパンが結構短く、にょきにょきと「空都」ができたのが実感できる書き方なのはよかった。

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