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ISBN 10 : 4791771850
Content Description
「気分」と「病態」のあいだで。弱い知としての精神医学。脆弱性と不安定性の時代。ユーウツ、心の闇、ひきこもり、依存、リスカ、メンタル、アスペ、多動…。病態の変化の背景にある、社会の変容を見据えながら、いま精神科医療に求められていることは何か、ほころびの手ざわりをたよりに考える。
目次 : ほころびに何を見るか/ 1 現代社会の裂け目(震災後のこころのゆくえ/ 「前進すること」と「立ち止まること」の間で―東日本大震災から五年/ 「メンタル問題で、ちょっと」―自立と先制医療)/ 2 精神医学の潮目1(憂うつはもう機能しないのか―「不安」と「うつ」の役どころ/ 「うつ」の味―精神科医療と噛みしめがいの薄れた「憂うつ」について/ 「多動」の時代―アナタの何を信じ、何を愛すればいいのか)/ 3 精神医学の潮目2(主役が交代するとき―統合失調症と自閉症スペクトラム障害の現在/ ラカンの理論から考える自閉症/ 自閉症スペクトラム障害と思春期―成人の精神科医療の立場から)/ 4 精神病理学の結び目(精神の病理、責任の主体―社会の変容と病態の変化を踏まえて/ 心的因果性と精神療法―逆行する二つの時間性/ 精神分析と科学―真理は女の側に、知は男の側に)/ 私たちの立っている場、そしてこれから
【著者紹介】
鈴木国文 : 1952年生まれ。松蔭病院院長・名古屋大学名誉教授。精神科医。名古屋大学卒業。マルセイユ大学外人助手、京都大学保健管理センター講師、名古屋大学大学院医学系研究科リハビリテーション療法学専攻教授・名古屋大学学生相談総合センター長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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