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金原ひとみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834253610
ISBN 10 : 4834253619
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

仕事、家庭、恋愛の全てが欲しい女たちとその家族的つながりを描いた最新長編小説。

二度の離婚を経て、中学生の娘である理子と二人で暮らすシングルマザーの小説家、志絵。
最近付き合い始めた大学生の蒼葉と一緒に暮らしたいと娘に告げるがーー。
恋愛する母たちの孤独と不安と欲望が、周囲の人々を巻き込んでいく。


「母親と恋愛って、相性悪いよ。ママは無理やり両方こなしてただけじゃん。何だかんだしょっちゅう家空けてたし」
「多くの人はゼロか百かで生きてないんだよ。二、八とか、六、四とかで生きてる。今は世界的にステップファミリーが増えてるし、母親とか父親を恋愛と切り離すのは保守的かつ不自然だよ」
「私はただ、今の生活が心地いいって言ってるんだよ。ママがデートに行くたびにパパたちとかおばあちゃんが駆り出されてるの、なんかちょっとなって思ってたし」
「子供を持ったら恋愛するなって言うの? 別に子供の心地よさを追求してやることだけが親の人生じゃないでしょ。きつかったかもしれないけど、受験勉強をしたから理子は今の中学に入れた。楽な方にいくだけがいいことじゃない」
ーー本文より

【著者プロフィール】
金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。04年、同作で第130回芥川賞を受賞。ベストセラーとなり、各国で翻訳出版される。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞。21年『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を受賞。他『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、『ミーツ・ザ・ワールド』等がある。


【著者紹介】
金原ひとみ : 1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。2010年『トリップ・トラップ』で織田作之助賞受賞。2012年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。2020年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞受賞。2021年『アンソーシャルディスタンス』で谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    金原 ひとみは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 半分私小説でしょうか?コロナ禍でありながら、美味しい物を食べ、かなり年下の若い恋人(途中から3度目の夫)とS●Xを重ねる作家の物語でした。チン横を掻く⇒プロポーズ⇒結婚(⇒離婚)(笑) https://hb.homesha.co.jp/n/n6265e3960c42?magazine_key=mfa23c63cd47d 【読メエロ部】

  • さてさて

    一人の小説家として、娘・理子の母親として、そして『バツ二』の中に『二十一歳』の大学生と付き合う『アラフォー』の今を生きる主人公・志絵の日常が描かれるこの作品。そんな作品にはコロナ禍を舞台にした人々のリアルな暮らしが描かれていました。小説家が主人公ということで、いらぬ深読みをしてしまいがちにもなるこの作品。美味しそうな食の描写の数々が物語の雰囲気感を明るく保つこの作品。志絵の言葉を借りて金原さんの様々な思いが圧倒的な迫力をもって伝わってくる物語の一方で、金原さんらしからぬ読後感の良さに驚きもする作品でした。

  • モルク

    作家の志絵はバツ2、中学生の娘理子と暮らすが大学生の彼氏蒼葉と同居することになり理子は自ら選択して実父の元へ。元夫たちとも良好な関係、仕事もきついが順調、コロナ禍で生活も変わったが相変わらず志絵は自由。時短でアルコール提供が限られることになり不満をもち、おしゃれなレストラン、様々の美味しそうな料理、ワインそしてホテル…売れっ子作家なのでたいしたことないのかも知らないけどどのくらいお金がかかっているのか貧民は気になる。あのコロナ禍で結構自由にやってるんだな。そして蒼葉の母がちょっとかわいそうになった。

  • なゆ

    最初、作家バツ2アラフォーで中学生の娘いるのに大学生の彼氏もいて…もしやハラハラ胸やけしそうな展開?と読み始めたが、やっぱり好きだわ金原さん!生き方には共感できなくても、言葉はガンガン響いてくる。志絵は金原さんの分身なのか、自分の欲望にも貪欲でいながら娘のことは強烈に愛してやまない、その狭間のジレンマが。なんか柔らかくなったな金原さん。実は蒼葉との関係の変化は、全く違うパターンを想像してました。ただ、ホッとする結末のようだけど、蒼葉の母から爆弾投げ込まれなきゃいいけど…の懸念も。ガッツリ肉食な表紙が素敵★

  • aoringo

    バツニである小説家の母親と思春期の娘。二人で何不自由なく暮らしていたが、大学生である母の恋人としっくり来ない娘が家を離れ父親と同居することになる。恋人への苛立ちや離れていった娘への愛情で揺れる気持ちを自己分析していくが、それが理屈家のインテリ作家ぽくてお洒落な感じ。年下彼氏ともいずれは破綻を来たすのではないか不安にさせるが、最終的には諦念というか老夫婦のような穏やかさの中で娘のいない生活を受け入れ始めていてそれが少し寂しかった。何だか落ち着いてしまった主人公だけど、懲りずにまた恋愛してねと応援したくなった

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