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太陽の簒奪者

野尻抱介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150307875
ISBN 10 : 4150307873
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2005
Japan

Content Description

西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により、破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的でこの巨大リングを創造したのか?―異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。新世紀ハードSFの金字塔、ついに文庫化。

【著者紹介】
野尻抱介 : 1961年三重県生まれ。計測制御・CADプログラマー、ゲームデザイナーを経て、1992年、ゲーム「クレギオン」の設定をもとにした『ヴェイスの盲点』(ハヤカワ文庫JA)で作家デビュー。以後、『クレギオン』『ロケットガール』の両シリーズで人気を博す。2002年に発表された『太陽の簒奪者』は新時代の宇宙SFとして絶賛を浴び、短篇版に続いて星雲賞を受賞、「ベストSF2002」国内篇第1位を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おかむー

    異星人とのファーストコンタクトまでを描いたがっつり系SFは、興味はそそられるしページが止まることはないけれど、「面白い」というよりは「…おぉ、ぅん、なんかすごいね」という感じかな。『よくできました』。クライマックス、ファーストコンタクトでの異星人の思考回路というか「非適応的知性」という概念はちょっと理解のキャパを超えたのでおいてけぼり感があるけれど、全体のSF的ギミックは現実の延長線上にある印象で好感触。終始淡々と物語が展開してゆくので、主人公・亜紀の感情的な部分がみえづらいところは残念。

  • ntahima

    地球外知的生命とのファーストコンタクトを扱った作品。物語は2006年11月9日に始まり2041年8月1日2時頃終る。作品中での時間はほぼ均質に流れる為、十頁足らずで一年が経過することになる。『深海のYrr』の著者なら二千頁は費やしたであろうテーマを敢えて三百頁内に収めた著者に粋を感じる。超光速やワープ航法を用いず異星船の巡航速度を光速の六%に設定したことが却って物語に疾走感を与えている。最後に異星人とのコンタクトが描かれるが個人的には最後まで理解も意思疎通も不能な存在のまま太陽系の彼方に去ってほしかった。

  • た〜

    ファーストコンタクトはこの作者のライフワークのようなテーマなのだろうか。太陽系に向かってくる未知の知的存在は人類の働きかけを一切無視すつ。そのときの起こることをかなり深く考察された本格SF。

  • そふぃあ

    太陽の周りに現れた謎のリング状物質。日照量の減少によって人類は滅亡の危機に追いやられる。リングの正体は?目的は何なのか?異星人とのファーストコンタクトを、主人公の半生と共に追った本格ハードSF。 知性体は社会を持つと思っていたが、より高次になれば社会も個性も文化も要らなくなるのか。そんなのは嫌だけど、自我が大きな主観に統合されてしまえば、それを嫌だと思う「私」すら消えてしまう。ディストピアは、価値観の違いでいくらでもユートピアに変わり得る。もちろん逆も。

  • はらぺこ

    結末が気になって最後まで夢中で読みました。相手方の目的とか何か色々理解出来ずに読み終えましたが、そういう意図で書かれてる作品なんですよね?

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